投稿日: 9月 26, 2018

理想の大人が自分より年上とは限らない。

カテゴリー: Liberal Arts

三年前のポパイ、「大人」というテーマ特集、色んな人が寄稿したが岡本さんの内容がピカイチ。読み返していて、当時読んでいたのだろうがまた読んでみてあまりにいい記事なので、このまま人知れずファッション雑誌としてお蔵入りするのももったいない記事だから紹介。

まさに岡本さんの言う通りの方な中原氏です。
そして岡本さんの素晴らしき文も人格もまた、下の四角の所の件(くだり)、いい文章、文体になっていてわかり易くて、なかなか書けないし言えないですよねこれ程の人が。「総取りしない」はわかりやすい、それが出来る人が特別なトップになっているなぁと過去を思ってもそう思う。みんなどうしても欲しがってしまう、我慢しながら任せる勇気を持つ人っていうのですかね、だから自然といいひとが集まってくるし、周りに伝搬していき、結果その人、トップを中心とした風土になっている。そしてそれを支える優秀な人たちが組織を良くするんだなぁ、これからの組織の姿だと思いますね。

投稿日: 9月 24, 2018

下北沢の本屋B&B

カテゴリー: Liberal Arts

個人の書棚に近い感覚の選びの並び。京都にはポツポツとありますけどね。学生がやたら多い街とか若い文化背景が長い歴史の中で定着している街に見受けられる現象なのかもしれません、サンフランシスコにもポツポツとありますね。デジタルが進化しすぎるとトレードオフの関係で浮き出てくるものなのかも、デジタルはアナログには変われない、その逆も然り。少なくなれど根絶はしない。知らないだけなのかも知れないですが横浜にはないのかなぁ、この手のもの。

投稿日: 9月 24, 2018

最近の三冊

カテゴリー: Liberal Arts, 和魂洋才, 開物成務

生まれは開港記念館のあたり、 日本大通りのあのレンガの時計塔の辺りという、生粋の横浜人。茶を商いとする人間がしかも横浜でこの人の内容を知らずしては、、、という気持ちで読む。東京藝大設立に大きな貢献のあった人物と言われている。

京都の中華の特殊性、京都で食べるべきは中華なり。かなりオモロイ本です。

投稿日: 9月 23, 2018

URUKUSTの革製品

カテゴリー: Made With Love, THE 神奈川, お取り扱い商品

他でなく、神奈川・横浜で造られているということに、横浜に住むものには意味があると思っている。それでしか出せないものはあると常日頃から思っていますね。「THE神奈川」それを石川町で売る。素敵な製品で、その条件が合う作品を取り扱うという趣旨が僕らにはあります。だから、少しずつしか増えてい行かないですよ、年内にもう一つの作り手が登場します。好きなものは多くはない。LIKE NO OTHER
売れるものじゃなくて、好きなものしかやらないから。人であり物、というか作品。

この秋の新色グレーが良い革小物。

投稿日: 9月 22, 2018

セラミック・スタンダード

カテゴリー: Made With Love, 私が選ぶスタンダード

今の店頭の様子。

置物も森さんの得意なジャンル。

平茶碗で僕の好きなものを並べました。これは定番として年中置かせていただいているものでもあります。どうです、美しいでしょ、藍とも言えるし、絣とも、デニムとも、どうしてこんな美しいものが出来てこれるんだろう。本当に美しい。美しいものが美しい。

スタッキング出来るコーヒーのセット。これも色が美しい、釉薬ですよね。トラッドネイビーです、北欧の食器のようですが、昭和の遥か昔に日本の波佐見で作られていたものです。当時の波佐見ではこれだけモダンなものはどこも作っていなかった。それがどうでしょう、今やモダンといえば波佐見の代名詞に、若い優れた作家さんがどんどん生まれています。

鳩の箸置きの後ろにあるホタル手のカップは富永和弘さんのデザイン。

鳥、雄と雌があります。尾っぽが上に跳ねているのが雄鶏。

豚ですね。造形としての捉え方がユニーク。


©️madewithlove

投稿日: 9月 22, 2018

イサム ノグチ

カテゴリー: Liberal Arts, 和魂洋才

最も好きな芸術家としてランクされます。
初台のオペラシティで24日までとのこと、慌てて行って来ました。
最晩年の作品であるモエレ沼公園やブラック・マントラのイサムの中でのそれまでとの繋がりが彼の生涯全体の俯瞰の中でなんとなく感じることができました。とてもいいものでした。
(撮影許可が出ているもののみを撮影)

投稿日: 9月 21, 2018

横浜の手縫い革小物展。

カテゴリー: お取り扱い商品

第二回となる、横浜の手縫い、ウルクストさんの革小物展を開催中です。
「URUKUSTのレザープロダクトは機能性と簡潔さ、スタイルを合わせ持ち、無駄なパーツを減らしシンプルな構造で今までにない新しいデザインを作り出しています。独自の仕様で鞣されたフルグレインレザーは耐久性がありながら上質で、永く使い込むほどに上品な艶と味が楽しめます。そして全ての.URUKUSTのプロダクトは、自らの工房で卓越した技術により制作されています。その他、ものづくりを通して、つくる楽しさやその大切さを伝える活動も行っています。」

投稿日: 9月 16, 2018

波佐見焼のスタンダード。

カテゴリー: Liberal Arts

普段何気に使っているご飯茶碗ですが、この九州・長崎県の波佐見焼の白山陶器が作っている森 正洋がデザインした茶碗は少し違います他とは。華があるのです、他のどんなクラッシック柄の茶碗をしても、この華やぎは出ません。それは「思想のモダン」さが成し得ることなのだろうと僕は理解しています。まずは何よりも柄がモダンです。世界を見渡してもセラミックとしての磁器にこれほどのデザインを施した人はなかなかいません。これは今も碗のベースは型で作って、絵柄は人が一個一個を手書きしています。中も外もです。そこにこのお茶碗の尊い姿があります。プロダクトとしての使命と、作品としての芸術性の接点です。これを一個一個ロクロで回して、しかも中も外も手で絵付けして、薪の窯で焼成したら、3千円にはならないし100種類も出来ない。いつも入荷待ちの作品になります。森正洋さんがおっしゃっておられた、工場と創作の高い接点で人の幸せに向き合うの意味はそこにある、作品をプロダクトとして輩出させることで、産地、そこで働く人たちの仕事や潤いになって、しかもその創作はその地の沢山の若い人たちに影響を与え続ける。プロダクトアウトする時に必ず突き当たる生産性の壁、アートと生産の間の川の隔たりは今も昔も永遠に続く、作品なのか製品なのか、それを森さんは世界の状況をつぶさに見ながら、当時の物質的にさほどまだ豊かでなかった日本で高い次元を具現化する一つの答えを見出したのでした。言わば両方の優れた部分を引き出してさらにレベルの高い次元の色んな幸せに近づける、今で言うハイブリッド。どうもそれはバウハウスの考えにも繋がると僕は思っていました。工芸と大量生産の間にある芸術性。どちらも正しいと僕は思います、一人の作り手が自分の手でしか作り得ない物の尊さは崇高で、それぞ作品であります。一方でこの森作品の持つスタンダードな規範性は、これまた尊いものなのであります。

二十年前に買ったお茶碗、今も使い続けています。なかなかワレない。高い温度で焼成された磁器は薄いながらも強く、絵柄も落ちることもなく食器棚の中でもはっきりとした作品性を発していて、いつ食べるのに使っても背を正す、凛々しさがこのお茶碗には漂っています、それは使い出すことで初めて感じると思います。じっくりと好きになると言いますか。
このようなお茶漬けにはもちろんのこと最適、小どんぶりとしてのあり方も、口が広がっているから乗せやすいのです。二十年も使い続けることができる製品こそがスタンダードと呼べるに値するのです。

今から十五年ほど前、森先生のアトリエに何度かお邪魔して色んな話をお聞きしました頃がありました。その膨大な話に感動しまくっていた当時の僕。その感動がきっかけになり、それからしばらくかかってセラミックスタンダードの本を生むことになるのですが、当時先生のお宅には白のホンダ・シビックが車庫にあって、当時の最新のものですでに今のフィットの原型みたいな形でした。ワンダーシビックではなくてそこがいいなと思いました。古いシビックではなくて最新のシビックを選んでおられた。その話も先生に振ってみたら先生は「ホンダは良いよね」ただそれだけおっしゃったのを覚えています。それはホンダのチャレンジ精神だったのか、はたまた、バウハウス的フォルクス・ワーゲン(ビートル)(訳すると人民車)とホンダ・シビック(市民)という時代が流れても同じような考え、そこには大衆性がありながらも作品性のあるクルマ二種だったのか。あとから見て時代が変わったプロダクトとしての車2種であるのは間違いない、その当時にすでにホンダには環境という言葉が備わっていたのだから。それは、そこから遡ること何十年も前にホンダシビックはCVCCエンジンなどをひっさげ革命的に現れていたからなのでした。森作品の大衆へ向けた芸術性の、普及させる芸術の到達点として捉えていたようにも感じ、大衆と共にある芸術的な生産、それは作り方と中身が大事と、この中身にしてこの優れたデザインやその「買える価格」、そして社会には大きな雇用の機会を与える、当時フッと思ったのでありました。それらの思考が僕が探していた服作りに対する思想の源に繋がっていったのは間違いありません。スペックだけじゃなくて、つまり価格や品質だけじゃない、芸術性、色気という言葉に置き換えても良いです、ビートルの曲線や、お茶碗のとても美しくシンプルな色の多様性が色気、それです。自分の中のその芸術性と大衆性を求めるという思想の原点を確信して行ったのでした。(人民と市民には大きな隔たりがある、主権がどちらにあるかであって、人民とは国家にあり、市民は明らかに人、国民・個人にある。そういうところに時代の隔たりはあるのだが、デザインとしての思想としては共通しているものがあるというのが僕の考えです。)

上記のように「森デザインが社会に与えた功績」はとてつもなく大きいのですが、僕はそれが単にセラミック・スタンダードという製品群そのもののことだけではなくて、本当の功績や素晴らしさは、その「思想」そのものにあると思っていました。色々なものに置き換えることができうる、その当時はそれがまだ正しく理解されていない、ならば当時色んな方法でペーパー関連や出版デザインに優れた物を世に問うていたプチグラパブリッシングにお願いしてみようと思ったのでした。

お茶碗を変えよう。
MWL STORE

投稿日: 9月 16, 2018

MIJ

カテゴリー: Liberal Arts

赤い色が好きでしてね、それもピンポイントなこのスカーレット系の赤。アイテム問わずいいモノ見つけたら買います。昔から好きだからしょうがない、もう変わらない。チャックのローカット、今までに何足買っただろうか、初めて買ったのは中学三年の夏休み。元町の高架下のBONDで、元町と言っても神戸の元町ですが。店中欲しいものだらけで、でも買えるものはコンバースぐらいだった。
このコンバース MADE IN JAPAN 九州の有名なところで作っている、実は底の巻いている白い部分には汚れ難いゴムを使っている。普通の街中で売っている輸入品は初日から汚してしまって、あ-ぁ、になることよくありましたよね。それが少しは改善される、今の時代のテクでみえない進化をする、そこに技ありMIJ !