投稿日: 1月 09, 2025

常山窯 山田 想

カテゴリー: 常滑急須展

常滑焼唯一の人間国宝である三代の山田常山に直接指導を受けた人物はごく限られています。

祖父であります。

急須だけでなくて、他の器も創るというところ、過去だけを踏襲することはしないというアティチュードを早くから自分のスタイルとして確立されてきた。

この青も薪窯という窯の特性を駆使したうちの一つで、他の燃焼方法とともにある作品の多様性であると言えます。

表面を、ただ美しくしないという、土ありき、常滑特有の思想とも。

美術の領域にあるなと私などは思ってしまいました。

基礎と伝統が体の中にあって、それに自分だけの創造性の付加を常に、この常という言葉が大事で、向き合うことを続けられています。

やっと40半ばになられたばかり、今もさることながら、これからがとても楽しみで次に何が来るのかが楽しみでならない、だからこそ今の作品が貴重だと思っています。

ここにしかない、この一品のことであります。急須だけでない多様性がその作品性とともに惹きつけます。

 よくぞここ文化の街・元町に来ていただけました、ありがとうございます。ハイカラな色構成が元町に相応しいではございませんか、そしてブルーです。国を開いた街、元町、横浜でも特別な地
 ブルーが魅力的だ
なんという、、、まさしく伝統の常山窯の作品であります この焼け色が素晴らしいですね 保守本流の担い手
 急須とセットで持ちたいものです

投稿日: 1月 04, 2025

北條陶房作品

カテゴリー: 常滑急須展

清水北條さん、小北條さん作品が多く並んでいます。

急須とお茶の新しい世界へ。

美術品と時間を過ごすひとときというのが急須の使命なのかも知れませんね。

丁寧に物語を紡いてまいります。

お茶のある暮らし

本日も小北條さんに在廊いただいております。楽しいお話をどうぞ。

投稿日: 1月 03, 2025

大澤哲哉

カテゴリー: 常滑急須展

初めてのお取り扱いでいながら圧倒されました。大澤哲哉 [おおざわてつや]

1984年(この前後の世代にすごい人がどんどん来る常滑、それが嬉しい)岐阜県の生まれという。

名古屋芸術大学美術学部造形科卒、という基本が学びの上に乗っかる。

常滑独自の釉薬「チャラ」いい名前、チャラの使い手、こんな利休がいたら好むような手法を美しい急須造形に注ぎ込んでおられる。まるでアンティークを見ているようだ。赤や黄色を使い、拡がりが自由に闊達に突き進んでおられます。

深い印籠蓋、いいですねぇ 22,000円 税込

投稿日: 1月 03, 2025

出会うということ

カテゴリー: 常滑急須展

世に美しいモノはたくさん存在しています。

ヤンセン三好史織]  1983年 兵庫県生まれ

大阪芸大大学院修了後、兵庫陶芸美術館で勤務されている。この時の経験がとても大きいと私は感じる。たくさんを観てきておられたろうということです。その後さらに、とこなめ陶の森陶芸研究所に行かれている。これも茶器をトータルで表現されるということにおいて大きな経験になられているだろうと想像します。

学びの多さが魅力になっておられます。

「心動かされた風景を思い浮かべながら、色を重ねて表現する」という作陶、その幾つもの重なる透明感の奥には、「観る」という行為で得た風景の記憶がいくつもレイヤーされているように私は感じています。

MWL STORE 店主

投稿日: 1月 02, 2025

清水小北條 for MWL STORE

カテゴリー: Made With Love, with The People Who create ceramics, 和魂洋才, 常滑急須展

清水小北條作、MWL STOREのためのオリジナル 写真以外にもございます。

for monsieur ananas ムッシュアナナスのためのティーポット 33,000円 印籠蓋
今年はなんと、私の好きなマリンタワーが来た 19,800円
大きめの湯呑み 6,600円

投稿日: 1月 01, 2025

ヤンセン三好史織

カテゴリー: 常滑急須展

焼き締めを売りにする常滑産地において、釉薬のかかったモノはさほど多くはない。

その魅力は地肌の白さと釉薬の相性、そして女性らしさを活かしたデザインの作風である。

今年、首都圏の美術館は印象派の作品展が多かった、それらを見ていて私は、いつもヤンセンさんの作品の美しさを思い出していました。テーブルの上で食と共にある姿がとても美しいからであり。伝統を横目で見ながらの自分らしい新たなモノ、それをいつも創出されている作家さんであるように思う。たった一つテーブルにある小さなカップですら、個性を放っています。

これも常滑の懐の深さを感じる作品であります。

とにかく釉薬が美しく表現されています。数はそれぞれ1、2点です。これが全てではありません他にも作品があります。

私が勧める作品・作家

♯199 マグ 3,300円 以下すべて税込
 
♯194 花器 4,950円
 
♯208 7寸皿 6,600円 
 
6寸皿 4,950円
  
 ♯205 6寸皿 4,400円
 
♯204 5寸皿 3,850円
♯198 蓋付き小壺 5,500円
 
♯213 湯冷し 3,300円
 
♯203 湯呑み 3,300円
♯210 銘々皿 2,200円
 
♯209 蓋置き 1,870円
 
♯219 小皿 2,420円
 
♯211 足付きカップ 3,300円
 
テーブル上に無造作においても絵になる佇まいがトータルに宿っています。

投稿日: 1月 01, 2025

山田想作品

カテゴリー: 常滑急須展

常滑急須の保守本流でありながら、他人が歩かない道を行くということを若い頃から標榜し、作陶は自分らしさを追い求めて来られている。

薪窯のさらに登り窯という、今となっては新たな具現がとても難しい環境に身をおいている。それは伝統による。

家系が成せる技ではあるが、それに甘んじてはいないところに想さんの魅力がある。

おじいちゃんが人間国宝、それがどういう意味を持つかも知らない頃から、その現場で育っている。

父というよりもおじいちゃんからその作陶の技術の全てを教えられているという。

やはり、存在する品格においては圧倒的なものを感じてしまう。それが何かは現物を見ていただくしかない。

現代六古窯を代表する人物のお一人であることは間違いない。

やっと40代後半にさしかかろうとしている、これから何十年もかけてさらに趣のある作風になって行かれるのであろう。40代なかば時代の「想」の作品として位置付けておく急須である。

♯326 山田想 常滑急須 55,000円 税込
土、焼け、色、自然釉 焼き物としての羨ましさが全てここにある