投稿日: 7月 31, 2021

平形めし茶碗展は開催中③

カテゴリー: アルチザンな人たち, 私が選ぶスタンダード
森さんは白い釉薬にこだわり、その表現手法が多く。白場の美、陶芸の作家というよりも、やはりデザイナーという方が相応しい、つまりアートスクール系のデザイナーがファッションとも言えるようなデザイン表現で新しい茶碗を生み出した、というわけ。
そこで地元とは言え白山陶器と出会っていて、そこもとても重要で。どちらがかけてもだめだっただろう。すぐ近くには有田や鍋島という権威みたいなものがあった、それゆえに叛逆の思想のモダニストとしての森正洋の思想や系統だったデザイン性が際立つ、形だけでなくて、釉薬への執念が見て取れてしまうのだ。デザインと色の重要な関係がそこにある。例えば白。美しい白が多い。これにはやられている。白に白を乗せてくるんだから。

投稿日: 7月 30, 2021

平形めし茶碗展は開催中②

カテゴリー: アルチザンな人たち, 私が選ぶスタンダード

とにかく模様の種類の多い平形めし茶碗。それがプリントように見えるのだが、違う、実は全て手描きなのである。よく考え抜かれたその模様は好きになるのにそのタイミングが移り変わって行く。私の今年の注目は「天目」漆黒に茶色のふちがある天目釉、森さんはどのように思ってこの天目にこだわったのだろうかと、なんと今年になって思ってしまった。。。あぁ昔に聴いておけばよかったのだが、まだ自分がその当時にそこまで到達していなかった、もっとわかりやすいものに魅力を感じていたからだ。

これだけの種類の釉薬をどれだけ研究されていたのだろう、一度は出るのだろうが、それをブレずに継続させるということ。微妙な色の継続、白山陶器の技術の継承がそれを支えている。

天目を表現するには、鉄質黒釉が使われていて、釉薬の中に含まれている鉄分によって黒く発色する。鉄分が多いと基本的には黒くなる、発祥は中国の天目山一体の寺院で用いられていた茶道具から来ている。いわゆる有名で高価な天目窯変茶碗などは、分量と焼の温度によって、繊細な変化を魅せる天目窯変を利用した特徴が、一個に一度しか見せない、変化を楽しんでいると言えるもので、焼きの奇跡とも言えて、コレクションピースにもなっている。これは日本において独特の進化というか変化をし、発達した。とても美しく貴重なものであります。天目の由来でした。

そう見ると、とても魅力的に見えて仕方ない、漆黒の美しさの中に漂う、有機的な文様が美しいのだ。こういう規模の展示会でないとなかなか実際に出会えません。手に取ってその魅力を感じとっていただきたく、候。

表にも裏にも紋様は施されて、森茶碗の特徴でもある、一切の妥協なく、こだわり、作品として完成させている。まぁ美しい茶碗だ、知れば知るほどに。

平形めし茶碗はそれに対する思い入れがとても強い、MWL STORE 一年一度のこの機会に。かつて、どんな厳しい時代も、白いご飯を食べることで乗り越えてきた日本人。お茶碗はとても大切な生きるための日々の道具。お茶碗を変えることで、始まる新しい「ジブン」を迎えに行こう。きっかけ一番。

投稿日: 7月 24, 2021

平形めし茶碗展は開催中①

カテゴリー: アルチザンな人たち, 私が選ぶスタンダード

数ある平形めし茶碗の中でも一番のトップセラーの柄はというと、この「ドロップス」になります。

一年に一度の開催を続けて5年です。森先生と直接に何日もかけて長くインタビューをしたことのあるものとして、自分が店をやっているからには続けていたいと思っている展示会です。そこは思い入れが違います。学びを極めたい気持ちの表れでした。私にはとても大事な展示会です。今となってはもうその優しさに触れ合うことは作品でしかできないのですから。

多様性のデザインを認め、食器棚に何枚かのお茶碗があるのは楽しいことです。あればわかります。それほど「ご飯」というのは日本人にとって貴重で、「白い飯」は大事にされてきた、白いご飯にこだわる人種、日本人の心です。それをよそう茶碗を大事にした人、森正洋。作品の宇宙を展開しています。大きなストーリーを描くことの出来た、素養が豊だった、森さん、と、それを具現化できる、工房、工場として他に代わりのなかった「白山陶器」この出会いがなければ、このシリーズはなかっただろう。どちらが欠けても生まれてはいない。日本の陶磁器の分野で重要な位置付けにあります。

投稿日: 7月 23, 2021

錆千筋 / 森正洋 展より

カテゴリー: LESS IS MORE, Made With Love, リスペクト, 和魂洋才, 私が選ぶスタンダード

今回のフィーチャー作の二点目は「錆千筋・さびせんすじ」九州のここら辺の特徴的手法、サビがついたような表情の色つけをいいます。森さんはモダンにサビを施した最初の人。なんと1960年の初回制作にあたります。モダニズムの時代の始まりを予感させる。「クラッシック バット モダン」な表情を得意とする森正洋の作風がすでに確立されていたような作品。これが出た4年後に東京オリンピックだったと思うと、その時代の新しい息吹が、活気が、あふれていた日本が想像できますね。これを今の時代に購入できるということはすごいことですよ、白山陶器の企業努力と心意気を感じさせます。それぐらいにこの作品は貴重です。「モダニズムの礎」です。この美しい日常性のあるデザイン、これを良いとする視点が今また欲しい、受け取り手には、そのように重要だとデザインを見ていて思うのです。千段彫の模様に錆染付けを施した「錆千筋」シリーズです。1960年に森作品としてグッドデザイン賞をも受賞した製品です。

美しいモダニズムの時代の始まりを予感させた作品シリーズ、それが「錆千段」、今見るとこのベージュに乗ったブラウンの錆がいいですね、これ細いから入れるの大変でしょ。白山の技術、なのに価格は中庸のプレミアム、他にありません。これが始まりです。森正洋はいろんなことを学んで(例えば、一つとして北欧デザインとか、その他世界のいろんなデザインを見て)これを生んでいます。今みたいにデザインが溢れていた時代ではなくて、それこそ古いものしかなかった、日本にはね、そんな時代に出てきているのです。そこが松銀さんなどが今も大事にされている理由ですよ、きっとね。

3寸から7寸まで、1寸は約3センチ、高さは 20mmから35mm 価格は3寸から ¥1,100、¥1,320、¥1,870、¥2,530、¥3,080(いずれも税込価格)
茶漬け碗 3,5寸、¥1,210、4寸、¥1,430、4,2寸、¥1,650 (いずれも税込価格)
左:深鉢の小 径115mm高さ:60mm ¥1,870 右:深鉢の大 径180mm 高さ:75mm ¥3,850 (いずれも税込価格)
煎茶碗 径:90mm 高さ:55mm ¥1,320 急須 幅:170mm 高さ:85mm 実用容量:400cc ¥4,620 (いずれも税込価格)

MWL STORE で実際に見て、触って、その価格を感じて、強さ(強度としての強さとデザインとしての強さを言う)を感じて、是非、新しい時代に買い替えてください。どれでもいいはずはないし、買うべき時期がありますね。モノには。

いいなぁ、実に美しい。美しいものが美しい。

投稿日: 7月 21, 2021

葉山のコウダさん

カテゴリー: THE 神奈川, アルチザンな人たち, 私が選ぶスタンダード

今回推していますのはこの形です、ベーシックで使い良くて、実は他のトートとは異なり存在感がありありのコウダスタイルさん。色と配色は選べます。受注から4ヶ月ほどかかります。もうそういう時間軸は、少なくとも私は気にならなくなりました。わざわざ一個のために裁断から始まって行きますから。今の時代には貴重です。僕らはこっち側です。店頭にはベージュにボディ白、そして私が使っていた、赤にボディ白もサンプルとして確認できますからね、サイズも2種類あって比較検討できます。細部までしっかりとした、仕上がり、いつでも修理など可能ですからね。生地の色のバリエーションのサンプルもご用意しておりますので。如何でしょう、選ぶのと出来上がってくるのが楽しみですよ。わ〜って感じ。印象的でかわいい、他にはないトートバッグをここらでお一つ。店頭にてご相談くださいね。

ヨウ、メーンなヒップホップな見せ方になってしまいました。
洒落た配色でしょ。ここら辺がオーダーの良いところ。。。

晴れたら湘南

投稿日: 7月 18, 2021

真にスタンダード、と言える製品。

カテゴリー: 私が選ぶスタンダード

何を根拠にということなのでしょうけれど。。。その人生における制作で100点以上のグッドデザイン賞を取ると言うことはただデザインと言うことではなくて、後にも先にもそんな個人はいないから。そうはならない、単発のデザイン優れで終わる、よくあるように。そうじゃなくてモノを作る意味における、その時代との向き合い方の思想が森デザインの全てにはあると言うこと。それを知ってこれを、まずスタンダードとしてお使いいただくことを推奨しています。今や価格も高いものでもなく、強く、多様性があり、美しくもある。そしてその量産と手作りを加えた背景は産地としての村、町を守っていることになるからです。日本のデザインを代表するスタンダードな製品ですね。買い替えると言うことに意味があります。そして気分も上がりますよ。前に向かう気持ちを少しは持てるのかなぁ。

ファッション人から見てもファッションだと思う、今の時代にもまた合ってきたよ。。。中も外もこの色っていうのがいいなぁ。さすが芸術大学の人。単なるデザインを超えてきている。その成果としてのグッドデザイン

投稿日: 7月 18, 2021

It’s a SONY・新型3代目の登場。

カテゴリー: 気になるもの。, 私が選ぶスタンダード

SONY らしい製品の一つとして捉えています。グラスサウンドスピーカー・キャンドル型スピーカー。コレ、キャンプなどの山の中などでの音源にとても情緒を加えます。他のキャンパーとの距離が採れるキャンプ場、あるいは自然界ならですが。。。それは光、もちろん横には自然ランタンランプもありながら、これは音によって揺らがせることが出来ます。「人との距離を置きたい時代」の製品ですね。

コレも実はもう3代目です。2代目からの進化は色々とあるのでしょうが、細かくはね。多分不満だった部分の改良、つまり、ウーファーの大型化。2代目が約35mmだったのに対し、今回のモデルは約46mmまで大きくなりました。これは中低音の迫力アップがかなり期待できますね。家電品店などで 8月6日(金)発売。そしてバージョンアップしながら価格も下げてきました。いよいよ普及価格になってきましたね、技術と価格の関係が。

確かに中低音は不満だったのです、でも1代目よりも2代目が音は良かったから、さらに良くなっていることでしょう。スポティファイの圧縮高音質音源をかなり意識して再生に賭けるSONYですね。これでさらにスポティファイ音源が良くなる。

SONY専用アプリで音と光の演出ができます。
触りようのないデザインをさらに進化。そこはSONY

投稿日: 7月 13, 2021

森正洋の平形めし茶碗とセラミックスタンダード展

カテゴリー: リスペクト, 私が選ぶスタンダード

今週木曜日から3週ほどの開催です。今年も色々とあり、催事計画に影響が多々受けております。そんな中、森さんの製品展を例年より少し早く開催いたしております。色んな視点の「礎」となった森さんの思想、その原点はここにあります。

投稿日: 6月 27, 2021

水出しで美味しい、すっきりのオーガニック。

カテゴリー: 私が選ぶスタンダード

リッター用だった水出しのアイスティーに500cc用のパックが登場、1,296円で10袋でシアワセな味が。

パッケージングデザインってのは本当に大事なんだ、特に今の時代、なかなか店頭にはいけないから。よくぞイギリスから箱も潰れずにお越しいただいております。
普遍(ふつうじゃなくて’ふへん’)のアール・グレイも夏らしい
あまた、あまたに、ボトルはあれど、最高のボトルとうちはずっと推し続ける。キントー。まず衛生、そして洗いやすさは口の広さが功を奏す。デザインのシンプルさと、ただシンプルでない開発者はよく考えた完成されたデザイン、落とした時の強さ、保冷、保温力、長く使えて、結局他にはない。シルバーのステンレスのタイプが新・入荷しています。これがカッコいい。毎日、自分が使っている。ボトルはキントー、もうどこででも売ってるけどね。