投稿日: 10月 11, 2021

iQ Light は素晴らしかった。

カテゴリー: アルチザンな人たち, 私が選ぶスタンダード
テールランプの一直線、ドイツ始まりの世界的流行なテールデザインで、各社が採用しているが、ゴルフはさらにフロントにも持ってきた。一本線のフロントライト。どう光らせるかがアウトプットデザインの主力であり、魅力になっている。各社が競う部分である。このクルマが背後に着くと結構な目ヂカラである。
片側だけで22個のLEDライトが搭載され、デジタルで自動制御する。それが全て独立した動きの照射をする。鷹のような鋭い目つき、これが明るい。ただ明るいというのが最近の今までの高級車の傾向だったが、つまりなんとなく眩しいなあの車である。。。しかし、それらの今までを踏まえて、これはデジタルを駆使した、他車を邪魔しない明るさが自動で複雑に調光される技術、今のところはドイツ車が先端にある。それは安全に直結する。でもその基礎の光の技術は日本のメーカーからの提供されていたりしているのだが。それも面白い。光センサーの話である。日本の技術も高いのである。ただし基礎に限る。

単にハイビーム、ロービームの自動切り替えだけならすでに存在していたのだが、このLED マトリックスヘッドライト技術においてはドイツ車がかなり先行している。日本には道交法の複雑な法律があり簡単にはいかないジャンルである。それも今までの段階においてはアウディなどの高級車に搭載される先進な技術だったのが、コンパクトカーの大衆車ゴルフ8にはそのジャンルにおいて真っ先に搭載された。中庸のプレミアムと言われるゆえんだと理解する。

カメラ画像やセンサー情報を利用して、自動的にハイビーム/ロービームの切り替えを行ったり、対向車・先行車、歩行者だけを避けた配光(最初は当てて運転者に歩行者の存在を視認させておいて、すぐに外す)を作ったり、進行方向に自動的に配光エリアを広げたりが可能になっている。これが書けば、一行だが体験価値では目からウロコな内容である、それほどハイ・ロービームの切り替えや、標識だけを狙ったスポット照射、右車線から追い越していった車への照射部分の自動軽減、歩行者に眩しくない車、などなど、とにかくデジタルを駆使したかなり細かいライトセッティングである。

例えば高速での夜間、標識の視認は見づらい、特に日本、「表示が欧米に比べかなり小さい」、「ライトが着いていない標識」、SAやPAの案内版は次の出口までの距離などの重要な表示のことである。音楽やラジオを聴いていたりすると人間の感覚的にナビの案内はあてにできない、スルーする可能性がある、から目から情報が大事なのです。暗くて気づいた時には見逃すことが多い夜間、特に雨の日などはその状況は良くない条件となる。それがこのライトはかなり手前からその案内板だけをライト照射しているたくさんのライトの中のそれぞれ一つが存在するので、右の表示も左の表示も、大体案内板はリフレクターつまり蛍光板になっているので、少し光が当たるだけでも発光して見やすくなる、これが驚きだった。光の照射がある、光の照射がない、ではかなり見やすさが違うのだ。これは長距離ドライブの目の疲れ、「体の疲労の入口としての目の疲れの軽減」に直結するのだ。ここをレポする自動車評論家は少ない、1時間の試乗じゃ何もわからん、表面的なことしか。

この技術の優れたところを夜間の長距離で実感した。疲れないのである、目が。夜間の長距離ドライブは車の量が少ないこと、渋滞がない、時間の予定配分が次の日取りやすい、荷物、長い日程のものを持っていけるということでのメリットがありながらも、人間の本来の行動パターンの昼と夜の逆転ということや、暗がりを走るということ、それも長距離ということで目には大いに負担をかけてしまうことになるのだが。その負担がまた大いに軽減されるということ、それは安全性にかなり直結するということであるのだよ。先進技術がもたらす人の安全への貢献のことだよね。

これまでのクルマでは見えなかったところ、照射できなかったエリアを見やすくし、安全性を向上させるのはもちろん、周囲に自車の存在を気づかせる、自車の操作や挙動を知らしめる機能もある。一種のコミュニケーション機能といってよいだろう。たとえば、隣車線から自分の車線に配光が広がってきたら車線変更をしようとしている合図にもなる。簡単な文字や記号を路面に投影できれば、横断歩行者に合図やガイダンスを与えることができる。

自動車運転の安全には目がとても重要なのである、それを大いには宣伝せずにしれっと技術の先端にある、GOLF8なのであります。

VW好き、中でもゴルフ、ゴルフ乗りが語るものです、あくまでも個人の主観の範囲です、ものには必ず諸説ありますのでお含みおきをお願いします。

投稿日: 8月 27, 2021

ヤタロウ’ズ

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ヨーグルトとグラノーラ、免疫性を高めるためのせめてもの習慣と位置づける。体は日常食べるもので作られる、腸内は特に大事、根幹。そこから体へ吸収する。凍ったブルーベリーが暑さに気持ちいいです。抹茶は最後の一振りだったので粉っぽくはなったがそのほとんどは粉っぽくない、形が残る、それがヤタロウ’ズ。スタートしよう!

投稿日: 7月 31, 2021

平形めし茶碗展は開催中③

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森さんは白い釉薬にこだわり、その表現手法が多く。白場の美、陶芸の作家というよりも、やはりデザイナーという方が相応しい、つまりアートスクール系のデザイナーがファッションとも言えるようなデザイン表現で新しい茶碗を生み出した、というわけ。
そこで地元とは言え白山陶器と出会っていて、そこもとても重要で。どちらがかけてもだめだっただろう。すぐ近くには有田や鍋島という権威みたいなものがあった、それゆえに叛逆の思想のモダニストとしての森正洋の思想や系統だったデザイン性が際立つ、形だけでなくて、釉薬への執念が見て取れてしまうのだ。デザインと色の重要な関係がそこにある。例えば白。美しい白が多い。これにはやられている。白に白を乗せてくるんだから。

投稿日: 7月 30, 2021

平形めし茶碗展は開催中②

カテゴリー: アルチザンな人たち, 私が選ぶスタンダード

とにかく模様の種類の多い平形めし茶碗。それがプリントように見えるのだが、違う、実は全て手描きなのである。よく考え抜かれたその模様は好きになるのにそのタイミングが移り変わって行く。私の今年の注目は「天目」漆黒に茶色のふちがある天目釉、森さんはどのように思ってこの天目にこだわったのだろうかと、なんと今年になって思ってしまった。。。あぁ昔に聴いておけばよかったのだが、まだ自分がその当時にそこまで到達していなかった、もっとわかりやすいものに魅力を感じていたからだ。

これだけの種類の釉薬をどれだけ研究されていたのだろう、一度は出るのだろうが、それをブレずに継続させるということ。微妙な色の継続、白山陶器の技術の継承がそれを支えている。

天目を表現するには、鉄質黒釉が使われていて、釉薬の中に含まれている鉄分によって黒く発色する。鉄分が多いと基本的には黒くなる、発祥は中国の天目山一体の寺院で用いられていた茶道具から来ている。いわゆる有名で高価な天目窯変茶碗などは、分量と焼の温度によって、繊細な変化を魅せる天目窯変を利用した特徴が、一個に一度しか見せない、変化を楽しんでいると言えるもので、焼きの奇跡とも言えて、コレクションピースにもなっている。これは日本において独特の進化というか変化をし、発達した。とても美しく貴重なものであります。天目の由来でした。

そう見ると、とても魅力的に見えて仕方ない、漆黒の美しさの中に漂う、有機的な文様が美しいのだ。こういう規模の展示会でないとなかなか実際に出会えません。手に取ってその魅力を感じとっていただきたく、候。

表にも裏にも紋様は施されて、森茶碗の特徴でもある、一切の妥協なく、こだわり、作品として完成させている。まぁ美しい茶碗だ、知れば知るほどに。

平形めし茶碗はそれに対する思い入れがとても強い、MWL STORE 一年一度のこの機会に。かつて、どんな厳しい時代も、白いご飯を食べることで乗り越えてきた日本人。お茶碗はとても大切な生きるための日々の道具。お茶碗を変えることで、始まる新しい「ジブン」を迎えに行こう。きっかけ一番。

投稿日: 7月 24, 2021

平形めし茶碗展は開催中①

カテゴリー: アルチザンな人たち, 私が選ぶスタンダード

数ある平形めし茶碗の中でも一番のトップセラーの柄はというと、この「ドロップス」になります。

一年に一度の開催を続けて5年です。森先生と直接に何日もかけて長くインタビューをしたことのあるものとして、自分が店をやっているからには続けていたいと思っている展示会です。そこは思い入れが違います。学びを極めたい気持ちの表れでした。私にはとても大事な展示会です。今となってはもうその優しさに触れ合うことは作品でしかできないのですから。

多様性のデザインを認め、食器棚に何枚かのお茶碗があるのは楽しいことです。あればわかります。それほど「ご飯」というのは日本人にとって貴重で、「白い飯」は大事にされてきた、白いご飯にこだわる人種、日本人の心です。それをよそう茶碗を大事にした人、森正洋。作品の宇宙を展開しています。大きなストーリーを描くことの出来た、素養が豊だった、森さん、と、それを具現化できる、工房、工場として他に代わりのなかった「白山陶器」この出会いがなければ、このシリーズはなかっただろう。どちらが欠けても生まれてはいない。日本の陶磁器の分野で重要な位置付けにあります。

投稿日: 7月 23, 2021

錆千筋 / 森正洋 展より

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今回のフィーチャー作の二点目は「錆千筋・さびせんすじ」九州のここら辺の特徴的手法、サビがついたような表情の色つけをいいます。森さんはモダンにサビを施した最初の人。なんと1960年の初回制作にあたります。モダニズムの時代の始まりを予感させる。「クラッシック バット モダン」な表情を得意とする森正洋の作風がすでに確立されていたような作品。これが出た4年後に東京オリンピックだったと思うと、その時代の新しい息吹が、活気が、あふれていた日本が想像できますね。これを今の時代に購入できるということはすごいことですよ、白山陶器の企業努力と心意気を感じさせます。それぐらいにこの作品は貴重です。「モダニズムの礎」です。この美しい日常性のあるデザイン、これを良いとする視点が今また欲しい、受け取り手には、そのように重要だとデザインを見ていて思うのです。千段彫の模様に錆染付けを施した「錆千筋」シリーズです。1960年に森作品としてグッドデザイン賞をも受賞した製品です。

美しいモダニズムの時代の始まりを予感させた作品シリーズ、それが「錆千段」、今見るとこのベージュに乗ったブラウンの錆がいいですね、これ細いから入れるの大変でしょ。白山の技術、なのに価格は中庸のプレミアム、他にありません。これが始まりです。森正洋はいろんなことを学んで(例えば、一つとして北欧デザインとか、その他世界のいろんなデザインを見て)これを生んでいます。今みたいにデザインが溢れていた時代ではなくて、それこそ古いものしかなかった、日本にはね、そんな時代に出てきているのです。そこが松銀さんなどが今も大事にされている理由ですよ、きっとね。

3寸から7寸まで、1寸は約3センチ、高さは 20mmから35mm 価格は3寸から ¥1,100、¥1,320、¥1,870、¥2,530、¥3,080(いずれも税込価格)
茶漬け碗 3,5寸、¥1,210、4寸、¥1,430、4,2寸、¥1,650 (いずれも税込価格)
左:深鉢の小 径115mm高さ:60mm ¥1,870 右:深鉢の大 径180mm 高さ:75mm ¥3,850 (いずれも税込価格)
煎茶碗 径:90mm 高さ:55mm ¥1,320 急須 幅:170mm 高さ:85mm 実用容量:400cc ¥4,620 (いずれも税込価格)

MWL STORE で実際に見て、触って、その価格を感じて、強さ(強度としての強さとデザインとしての強さを言う)を感じて、是非、新しい時代に買い替えてください。どれでもいいはずはないし、買うべき時期がありますね。モノには。

いいなぁ、実に美しい。美しいものが美しい。

投稿日: 7月 21, 2021

葉山のコウダさん

カテゴリー: THE 神奈川, アルチザンな人たち, 私が選ぶスタンダード

今回推していますのはこの形です、ベーシックで使い良くて、実は他のトートとは異なり存在感がありありのコウダスタイルさん。色と配色は選べます。受注から4ヶ月ほどかかります。もうそういう時間軸は、少なくとも私は気にならなくなりました。わざわざ一個のために裁断から始まって行きますから。今の時代には貴重です。僕らはこっち側です。店頭にはベージュにボディ白、そして私が使っていた、赤にボディ白もサンプルとして確認できますからね、サイズも2種類あって比較検討できます。細部までしっかりとした、仕上がり、いつでも修理など可能ですからね。生地の色のバリエーションのサンプルもご用意しておりますので。如何でしょう、選ぶのと出来上がってくるのが楽しみですよ。わ〜って感じ。印象的でかわいい、他にはないトートバッグをここらでお一つ。店頭にてご相談くださいね。

ヨウ、メーンなヒップホップな見せ方になってしまいました。
洒落た配色でしょ。ここら辺がオーダーの良いところ。。。

晴れたら湘南

投稿日: 7月 18, 2021

真にスタンダード、と言える製品。

カテゴリー: 私が選ぶスタンダード

何を根拠にということなのでしょうけれど。。。その人生における制作で100点以上のグッドデザイン賞を取ると言うことはただデザインと言うことではなくて、後にも先にもそんな個人はいないから。そうはならない、単発のデザイン優れで終わる、よくあるように。そうじゃなくてモノを作る意味における、その時代との向き合い方の思想が森デザインの全てにはあると言うこと。それを知ってこれを、まずスタンダードとしてお使いいただくことを推奨しています。今や価格も高いものでもなく、強く、多様性があり、美しくもある。そしてその量産と手作りを加えた背景は産地としての村、町を守っていることになるからです。日本のデザインを代表するスタンダードな製品ですね。買い替えると言うことに意味があります。そして気分も上がりますよ。前に向かう気持ちを少しは持てるのかなぁ。

ファッション人から見てもファッションだと思う、今の時代にもまた合ってきたよ。。。中も外もこの色っていうのがいいなぁ。さすが芸術大学の人。単なるデザインを超えてきている。その成果としてのグッドデザイン