






最後、四つ目の目的はここ、展示会と所蔵品のごく一部を見た。日本の風景展では横浜に関連する素敵な作品がとても多くあった、少し調べてみたい。ここには川勝コレクションという、425点もの川勝さんから寄贈された寛次郎作品を所蔵している。常に何十点かを常設展示していて、それも見に。人間国宝を固辞し続けた寛次郎、京都ならではの感性がある。五条坂から歩けばいくらでも先達の偉業に出会えるからね、そういうことも固辞の背景にあったのかなぁ。一陶工を貫いた寛次郎、まぁね、一と言っても一のレベルがね違います。川勝さんとは高島屋のバイヤーです。その時代の、寛次郎に惚れ込んだ人です。高島屋の美術部の錚々たる歴史はこの人の手によって確立されている。やはり作家だけでもダメなのです、それが世に出る場を提供するセンスある人たちの存在が、また大事、それがあって周知の知るところとなる。メデイアでもない。現物を見れて触れる場だね。そして紹介する手法や感覚。川勝さんは優れていたねー。寛次郎は島根、安来町から東工大へ、その時代に東工大という選択肢もすごいですけどね、そこで知友との決定的な出会いもしている。基礎の教養があっての一陶工です。島岡達三も東工大ですね。彼らの何十年も後ですけど。科学技術の拠点で人間らしいものを作った人たちですよ、それが作品としての尊さをあらわしていると僕は思うな。これぞリベラルアーツと言いたい。知は、智は、何をも邪魔はしないよ、助けられることのみだ。
投稿日: 10月 01, 2021
近未来のトラック、自動車の環境対策の大きな部分で、日本ではまだ議論が程遠いトラックの排ガス問題。アメリカやドイツ中国からの優れた出展が多く、まさにこのジャンルは加熱。トラック好きにはたまりませんなぁ、小さな頃からのトラック好きです。中でもボリンジャーはもう….電気一色、水素日本は国策をあげて取り組まなければなりませんよ。
銀座のgggギャラリーの個展に用事があり、その帰りに銀座三越へ。地下のF&Mの売り場の紅茶を見ていたら、なんと素晴らしい発見をしました。以前ご紹介させていただいた、9歳の女の子フローラのレシピのマーマレードが「ダルメイン世界マーマレード大会」の大賞をとった話です。そのマーマレードがF&Mさんの店頭にありました、意識していない偶然の出会いで、当然イギリスでしか買えないだろうと思った先入観があって、日本の店頭にまさかあるとは思ってません。それがそれが、、、嬉しさで飛び上がりましたね。輸入元さんのユーハイムさん(神戸)さすがです。なんと最近入ったらしいです。
このマーマレード、横浜そごうさんのF&Mさんの店頭にも今日現在でまだ少し在庫があるようですよ。
で、うちは来週から同じダルメインのクリスマスマーマレードを販売させていただきます。お楽しみに。。。
「波」の9月号が届いた。今回も冒頭の筒井康隆さんの短編が良い。表紙のイラストは銀座線、会社行くのに長く銀座線を使っていたから銀座線には特別な想いがある。あの黄色い車両も特別であり、それぞれの駅のホームも特別だ。駅で一番好きなのは赤坂見附だ、丸の内線とのあの変則的でも便利な交わり方は首都の中心ならではのことだろう、パリやロンドンの地下鉄に習い作られた。僕が東京に来た時にはまだ営団地下鉄と言っていた、帝都高速度営団地下鉄と言っていた、帝都ですよ。帝国の首都。小泉さんの親父さんがぶっ壊した。今は東京メトロ、地下鉄の開業当初のままのトンネルの大きさ、駅の長さなので、運輸量に限りがある、だから本数が多い、なんと1〜2分でピークダイヤの時間帯はやってくるという、驚きの便利さ、日本の首都ならではの整然さを代表するものでもある。銀座線と丸の内線のみが規格が昔のもので異なり、唯一JRや私鉄などの相互乗り入れができない路線、それが故にいろんな歴史的遺産が残っているとも言える。トンネルや駅をやりかえるには莫大な費用がかかるからだ。その銀座線と丸の内線が上下にすれ違う駅が赤坂見附というわけだ。てなわけで、門井さんの「地中の星」を読みたいと思うわけです。
渋沢栄一を口説き、五島慶太と競い、東京に地下鉄を誕生させた男の熱き闘い。
今月号は巻頭の筒井康隆さんが良かったな。中村隼人さんの「しゃばけ」太田和彦さんのエッセイと、静かに、だけどしっかりとした仕事をする大人たちがいる。ここにはね。大富豪同心をNHKはどうするの?時代劇をつなぐいい番組だったけどなぁ。