投稿日: 6月 22, 2019

葉山の近代美術館

カテゴリー: Liberal Arts, THE 神奈川, 街物語, 開物成務

7月13日からだけど、これは行きたい。柚木氏による解釈、なぜ今、鳥獣戯人画なのか。そして「雨ニモマケズ」どちらもうちの店にある、気になって。。

絵本『雨ニモマケズ』原画
(作:宮沢賢治 絵:柚木沙弥郎)2016年
水彩、紙 公益財団法人泉美術館蔵

ART IS HIGHEST HOPE

投稿日: 6月 18, 2019

リーチ・マグ

カテゴリー: Liberal Arts

リーチ・マグの親子、やはりかわいいですよね。とても持ちやすく、愛着のわく形が手に馴染みます。紅茶、ほうじ茶ラテ、玄米茶、ハーブティにどうぞ。MWL STOREは日常のお茶とその周りにある世界を売っています。

Like no other  Made in England

投稿日: 6月 17, 2019

鳥獣戯画の陶泉窯

カテゴリー: Liberal Arts, 街物語

清水寺に向かう、五条坂の陶泉窯さん、少なからずのご縁を感じています。まず自分は高山寺の鳥獣戯画にとても感心を抱いていたこと。六本木のミッドタウンにサントリー美術館がございます。2007年の暮れに開館しているのですが、その時の開館記念特別展が「鳥獣戯画がやってきた!」-国宝・鳥獣人物戯画絵巻の全貌-というお題でした。その時の図録も買っていてそれが残っています。サントリーさんはもともと「山崎」(ウィスキーの名前でなくて、場所のこと)から始まったようなもの、京都ですね、そういう意味でサントリー美術館として何を東京のど真ん中のミッドタウンに持ってくるか、というところで、やはり国宝の鳥獣人物戯画絵巻だったわけです。それに興味津々で行っていたわけでして、それがどうも僕のココロの底の深いところに残っていたというわけでございます。

そして、仁王門の「うね乃」さん、今の京都で出汁とうどんで、自分的には一番美味しい「うどん」といろんな人に伝搬しまくっていた自分です、京都へ行くと、このブログでの紹介もそうですが、ずっと、必ず行きます、必ずです。のうね乃さん、それが、最近教えていただいたことでびっくりしたのが、いつもうね乃さんに行くたびに注文していたカレーうどん、なんと、うね乃さんが、カレーうどんの器にと、陶泉窯さんに別注された、鳥獣戯画が鰹を削って、うどんを食べている絵になった丼だったのです、最近になるまで、何回も食べておきながらそれを知らず、うどんを見て、器を見てなかったのですねぇ、、、木を見て森を見ず、だったのですね。。陶泉窯さんにお教えいただくまで知らなかったのです。さらにMWLが創業の頃からお世話になっている、京都府舞鶴市の「真泥」さんの奥様、村山朋子さん、そのご両親とも陶芸家でいらして、お父さんの村山光生さん、が五条坂の陶器市に昔からよく出ておられたのですが(今はもう真泥さんご夫婦に代替わりしている)その時にいつも店を出していた場所が、なんと、なんと、ちょうど正に陶泉窯さんの真ん前で、いつも出されていたと、そして村山朋子さんは幼い頃によく、お父さんに連れられて市にきていて、その向かいにある陶泉窯さんの二階で遊ばせていただいていたという、、、全く、私は、うね乃さんに始まり、全てのことが、知らないことで、偶然に全てが繋がっていたという、、、なんともまぁすごい話なのです、しかも私が陶泉窯さんに初めて入ったのも、誰の紹介でもなく、五条周辺を隅々まで歩いていて、たまたま、あぁ、いい店だなぁと思って入ったお店だったのです、そして偶然見つけた「鳥獣人物戯画」に大騒ぎして、陶泉窯さんの奥さまにいろんなことをお教えいただいたのでございます。今更ながらすごいな、ひっぱられている。取り扱うべくして取り扱わねばならなかった、絵模様の「鳥獣人物戯画絵巻」なのでございまして、高山寺さんが引き合わせてくれたのでしょう、きっと、そうに違いない。

六本木ミッドタウン・サントリー美術館開館展示 2007年 12年も前のこと、なんとここから始まっていたのかぁ。。
これですよ、これ最近撮ったものじゃないですから、ブログの過去に出てきます。この丼です。カレーうどんに使われていて、それを知らずに注文していたなんて、自分の引く力に驚かされます、我ながら。また当時は何も知らずに写真も撮ってるし。絶品! あぁ、うどんは大盛りですからね、どう見ても多いからいちおう言っときます。
必ず行く、絶対行く
うね乃さんの丼のうさぎ、鰹を削る
うね乃さんの丼のカエル、うどんを食べてます
黄瀬戸のような上品な薄い黄色、雅な京都らしい、京焼・清水焼
清水焼は清水寺の参道付近で発達した、伝統の陶磁器産業、河井寛次郎がこの地を離れなかったのにも、いろんな優秀な技術が京に集中していたことからだろう。上には上がいる、という謙虚な姿勢だろうと思うのです。だから人間国宝だって固辞し続けた。偉くなればなるほど頭を垂れる。
これがその丼、絵は異なりますが出会いのどんぶりですよね。陶泉窯さんのオリジナル、鳥獣人物戯画の絵柄のシリーズ
京都人のレベルの高い遊び心が、これらに全て集中しているようにも
茶器のセット、価値がありますね。
色をおさえた金も京都ならではのこと。なんともまぁセンスの良いことでしょうか。
日常に使えるArts.
遊び心は蓋裏や底にも、すべて手書きです、プリントではございませんよ、だから一つ一つの表情が違うのです。貴重です、日本の伝統の陶磁器の京焼
今年も祇園さんが間も無くです。暑く長いけど好きな夏が始まります。
日常にお使いください

京都を歩いているとすぐに200年ぐらいのタイムスリップに出会う。

歩かなきゃです、旅をしなきゃです。いろんな街を、出会えることがいっぱいあります。うちの店は過去歩いた出会いで成り立っています。自分の目で確かめたことばかりです。知らないことを学びたい、教えていただきたい、ただそれだけです、それが楽しい、だからワークショップで色々な師に出会いたいと思っています。

投稿日: 6月 14, 2019

一ツ松綾乃・丹下悦子

カテゴリー: Liberal Arts

女性作家の急須、二題。常滑の新しい時代の象徴的な二人の若い女性の作家さん。お茶を楽しもうという気持ちが伝わってきますよね。日常に変化。

常滑の懐の深さを象徴するような急須・一ツ松綾乃さん
今も、これから先も楽しみな急須作家さん
お茶を楽しむ
女性の視点、ならではの繊細さを
ダイナミックな造形は丹下悦子さん
茶葉からゆっくり、ゆとりが出て、極上の瞬間の到来
らしさ
こんな急須、今まで考えた人いなかった
黒に、抑えた、金
中も外も、刻印すらも、考え抜かれた、安土桃山のようなと表現したいな

MADE WITH LOVE STORE

投稿日: 6月 10, 2019

180 Degree South

カテゴリー: Liberal Arts

ノース・フェイスのファウンダーであるダグ・トンプキンスとパタゴニアのファウンダーであるイヴォン・シュイナードはエル・キャピタン(ヨセミテの壁)を根城としていた頃からの盟友であった。その後二つの会社を興している。その彼らの若い頃の原点の旅とその後何十年も経ってからの再びの旅、180とは南米パタゴニア地方をカリフォルニアから見た位置付けの旅を指す。数年前にダグはアウトドアの帰途の途中に低体温症で亡くなった、イヴォンの寂しさを思うと。。。今やこの2社の影響たるや、特に日本、世界でも例を見ません。でもね、パタゴニアの一時期をモンベルさんが救ったし、ノースはゴールドウィンさんがそのクリエイティブを盤石なものにして今があると思います。2大ブランドと日本の切っても切れない関係の話です。でもzeroはアメリカから生まれている。ゼロから1にするむずかしさ。1から2、3、あるいは5には出来るんだ、あるんだな、要は何もないところ、つまりゼロから産むことのむずかしさ。それをファウンダーって言います。

投稿日: 6月 10, 2019

伊藤 成二・甚秋陶苑

カテゴリー: Liberal Arts
新しい表現にチャレンジし続ける伊藤 成二さん
ポスト・モダンの急須、モダンの後継者
素材やステンの曲げ、絶妙な太さ、取り付け部分の素っ気なさ、モダンそのものだ。
これでうまいお茶が飲めるんだから
常に急須の未来を切り開いて来られています。
それを意識されてるか否かは別にしても、私にとってはとてもアール・ヌーボーな曲線が随所に見られる、取っ手の上部のクルッとした曲線とその難しいであろう取り付けに。ボデイに描いたライン、蓋のつまみの反りなどヌーボーなんだなこれが。急須をロクロする過程で多分色んなことを作家は思ったと思う。まさに急須アール・ヌーボーだな。ついて行くのがやっとの急須の世界、だから急須は面白い、小さなアートの塊なんだよ。この位置からが一番好きかな、それにしても取っ手の上部の反り返りのヌーボーさと言ったらないなぁ。。。
成二さんのポスト・モダンの展開には興味が尽きない、盤のシリーズもその延長線上にある。そう理解している。常滑の多様性をもっと色んな人に知ってもらいたいのだが。。。

投稿日: 6月 08, 2019

お父さんだってほめて欲しい。

カテゴリー: Liberal Arts

昨日に引き続き「吉川雪堂」さんの急須のこと。常滑の急須に一目惚れ、ばかりしています。

来週は「父の日」お父さんだって、褒めて伸びるんです。褒めて欲しい。そんなお父さんに男性受けする急須を、大ぶりでたくさんお茶を飲みたいお父さんにぴったり、つるつるの表面が気持ちいい、どうしてこんなに綺麗な表面になるのでしょう、茶漉しの部分の穴は神経質なほど丁寧に一個ずつ開けた穴です、これだけでも技量の高さが見て取れます。急須を知れば知るほどこの急須が好きになる、沢山の種類が欲しくなってしまう、それが急須愛の始まりです。

この膨よかな下ぶくれのラインがいいです。こんな形、見ませんもの。
美しい。
この文章に魅了されてしまいました

投稿日: 6月 05, 2019

益子焼

カテゴリー: Liberal Arts

横浜から湾岸線を走り、常磐道をひたすら北へ上がれば、益子である。

イギリス西部の陶磁器をずっと見ていますと、どうもそこにお互いの影響を受けあったであろう、陶磁器の生産地方である益子(ましこ)の存在が気にかかり、あらためて、現在の益子焼を取り扱いたいと思いはじめ、訪ねることに。間も無く、現在の益子を優れた表現と技術で継承する陶工の窯の取り扱いをスタートさせていただくことになります。三年来気にかかっていたことがようやくその端緒・物事の始まりにつくことができました。これもその出会いに感謝したいと思います。

商談した後、せっかくだから、その益子の創作の聖地でもあり、多大な影響を与えた、濱田庄司の「益子参考館」を表敬訪問し、思いを新たにしてまいりました。事あるごとに、駒場東大前の日本民藝館、五条の河井寛次郎記念館、そして益子参考館は訪ねて、芸術家が思いを馳せた民衆的創作への思いを新たに感じることを心がけています。それらを見続けているだけでも何かしら見えてくるものがあるように思えてならないのです。

聖地を訪ねて。今日も静かに佇んでいて、おぉ、よく来たなと迎えてくれた。
なぜかしら、ジャグの存在が彼らを魅了していた。
濱田庄司の手による益子のジャグ、リーチの影響が見て取れる。
それまでの日本にこの形状は無い。

益子のブラウンと益子のグリーンにとても興味を惹かれる、この色を基本に新しいものをいずれ紹介したい。

益子のブラウン
益子のグリーン・「60年と15秒で描かれる人間国宝の言葉。
このカレー皿みたいなのいいでしょ日本人はライスカレーなんだよなぁ。
濵田の言葉で、なるほどなと思っていたのは「隣の家に住む洋画家・木村壮八の蔵書の中から、美術志望者が少しでも工芸に進めば工芸の質が向上するというルノワールの言葉を見つけ、工芸家になる決意を固めたという」くだりであります。民藝が魅力を持つに至ったことを根拠的に的確に表しているような言葉だと思う。
東京、京都、沖縄、イギリスの各地での学びと人々との交流が濵田のクリエイティブを育てた。基礎を学び、世界に出かけ、人と出会うことの重要性を示しているし、ただ素養に優れているだけではなくて、各地に出かけることの重要性を説いているようだ。どんなジャンルにおいても同じなのだなと思うのです。
人と生まれたからには、学び続けていることが楽しみであり、その命が絶えるまでが学び。
民藝が影響を与え、人を惹きつけるのは、思想としての創始者たちの「お洒落感と高い知性」の集まりだったからだと思う。この服の着方、何ですかこれ、すごいでしょ、特に河井寛次郎のセンス、スーツのデザインや生地、ボタン、メガネ、ネクタイ、作品にも現れていますし、人間国宝を固辞した姿勢にもお洒落感が一本通るように、、、「在野に居る」という、白洲次郎も同じような事を言っていましたし、感じる。当時のブルジョワたちの遊びと言う人たちもいたが、その「遊び」の中に、世界でも例を見ない、日本的な思想の充実を感じるのであります。年齢の離れたバランスも程よい3人衆。これが同い年だと尊敬や謙虚に欠けてきて、うまくバランスしなかったのかも知れない。
ウィンザーチェアと言います、イギリスからの影響が大きい、参考館
ティールームで抹茶をいただいた。
青もみじが一番美しい季節、京都にも行かなきゃなぁ。
先生!また来ます。