投稿日: 1月 02, 2023

五木文学と時代

カテゴリー: アルチザンな人たち

東書の編集室によると、この「五木寛之セレクション」の企画が検討されたのは2020年の秋ごろだという。その後、ロシアとウクライナの戦争が始まる。しかも「蒼ざめた馬を見よ」をシリーズのトップに持ってきている、小説の中にはキエフ(キーウ)も普通に登場する。ソビエトの話だ、ま、その並びは戦争の勃発により変えられたのかも知れない。また物語の最後の方で、横浜、元町、山手、桜木町も大事な場面として出てくる。住んでおられた経験に基づく登場の仕方だ。プーチンはまさしくソビエトのこの時代の人だ、読んでいてそう思う。

いずれにせよ、五木さんのたった5行の文体の中にたくさんの情報を入れる手法は、たくさんの下調べのレイヤーよって描かれているし、この年代(本人の)の時にしか書けないであろう筆跡を残している。今の時代にこれらの五木小説を読み返すのはとても面白く感じる。文体もとても若くはつらつとしている。若い人にこそ読んで欲しいと思う。

 

五木セレクションの一巻目、今後発売が続くという。
短い動画や短い文章の斜め読みに慣れきった脳には新鮮に映る、じっくり文学するということが、しかも基礎が高いものに。
鶴屋吉信のくず湯、くず湯ならこれ 温まるぜ。良い葛を使っているということがありありとわかる。他に種類もあるがこれ一点突き。吉信ならこれ。

小松、金沢に縁ができて、そこに五木文学が自分の中に懐かしい再登場をする、思っても見なかったことだが、とても心地よい、これから何度も小松・金沢に向かうことになるだろう。

少し前に発行された、パンチの特集号、復刊というところだろう、パンチに連載していた五木さん。

投稿日: 1月 01, 2023

ヌイグラー通信 ①

カテゴリー: ディレクター私物, ヌイグラー通信, 新年のご挨拶。

ヌイグラー通信 創刊号

おめでとうございます。雲一つない山手の丘から新年のご挨拶申し上げます。

何かと今年もお世話になりますが、どうぞよろしくお付き合いのほどをお願い申し上げます。

MWL STORE 店主敬白

投稿日: 12月 31, 2022

六古窯・常滑急須展 1月3日予約日のご案内

カテゴリー: お知らせ

<予約開始日:12月30日(金) 20時から予約システムで先着順>

◼️申込み方法◼️
▷下記の予約サイトから。

https://coubic.com/mwl106/953417
ハイライトにリンクを貼りますのでそちらから簡単にページに飛んでいただけます。

※こちらから折り返しのご連絡をもってご予約完了とさせていただきます。

◆各回45分間の入替制 

●1月3日(火)のみ予約制 
営業時間:11:00〜17:00

①11:00〜11:45 🈵
②12:00〜12:45 
③13:00〜13:45  
④14:00〜14:45
⑤15:00〜15:45 
⑥16:00〜16:45
閉店:17:00

●1月4日(水)終日ご予約不要 
営業時間:11:00〜17:00

< お願い >
◆1つのご予約で大人1名様までご入店いただけます。但しご家族の方で1会計の場合は1予約で
2名様までご入店いただけます。お手数ですがお会計が別々の場合は別途ご予約ください。
◆当店からの返信メールをお受け取りいただけるよう設定をご確認ください。
docomo、Gmail等で返信メールが届かない事例がございます。満席の場合もお返事しております。
お申し込みから2日以上経っても返信がない場合は下記のアドレスにご連絡ください。
◆ご予約時間を過ぎてのご入店は可能ですが、お時間の延長はご遠慮いただいております。

◆急なキャンセルはご遠慮ください。やむおえずキャンセルの場合は下記に必ずご連絡をお願いします。
info@mwl-store.com ①ご予約時のお名前 ②予約日時をご記入ください。

◆発熱のある方また体調の優れない方のご来店はお控えください。
◆ご入店の際には全ての方にマスク着用をお願いしております。予めご了承ください。
◆転売等の商用目的の個人及び企業の方のご来店はお断りしております。
◆過去にご連絡なくキャンセルをされた方のご予約はお受けしておりません。
◆ご購入点数に制限を設けさせていただく場合がございます。
◆予約日につきまして定員に満たない場合は当日受付にてご入店いただく場合がございます。

以上、ご協力をお願い致します。

投稿日: 12月 29, 2022

新春恒例の急須展を開催します。

カテゴリー: お知らせ

新春恒例の「六古窯・常滑焼」伝統の急須展を行います。3日と4日は初売り、3日は予約制となります。明日の夜8時に予約のサイトをオープンします。年末・年始の何かとお忙しい中を誠に恐縮には存じますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。店主敬白

今年はポスターも創りました、我ながらではございますが秀逸なものになりました。

常滑の逸品が今年も揃っております。
今年はカタログに挟む物語も創りました。私の思うMWLのブランドの思想を改めて纏めてことばにしてみました。
こんな感じで挟み込んでいます。どうぞ店頭でもらってやってくださいませ。

投稿日: 12月 29, 2022

石川県立美術館

カテゴリー: アルチザンな人たち

九谷の話が主題の出張でありました。が、データが重すぎて、ただいま進行中で、いずれまた、もう期待度特大ですからね。いずれ。

金沢で美術館見るなら、まず県美でしょうとNHKの方からの情報あり。何はなくなともまず県美へいきました。人っ子ひとりなく、とてもじっくりと鑑賞できて嬉しかった。その後歩いて21世紀美術館も行きましたがここは若い人たちでいっぱいでした。

前田家の至宝の数々はここにありですね。

はい、野々村仁清の国宝(手前)それが夫婦で揃っていました。なんとなんと、これだけは撮影可能でございました。これを見にきたのです。仁清の一ファンとして。さすがひゃくまんさんは集まるものが桁違いのすごさ。
残念ながら、引っ越してきた国立工芸館はお休みでした。誠に残念でした。またくるぜ。
お約束の仁清のTシャツ買った。

投稿日: 12月 29, 2022

ウィーンの世紀末

カテゴリー: Think.

てなわけで、五木さん由縁の場所へ、「金沢五木寛之文庫」へ、2階になる。まず全くもって驚いたのはウィーン分離派の世紀末様式の秀作:ヨーゼフ・ホフマンのチェア、フレーダーマウス(こうもり)が二人掛けと一人掛けとテーブルでセットであり、目が点になり、なぜ突然、フレーダーマウスなんだ?こんな高い椅子をいくつも使っている?そして一階にあった曲木の椅子たちも、シートの貼り地から、これは世紀末様式と思い、裏返し確認すると、トーネットのもの、つまり本物だった。それにしても2階のホフマン全開には驚きを超えて、目が点だったのだ。

まぁ、そのなぜウィーン分離派に至るのか?をしばらく考えを巡らすと、五木さんとの関係か、と思い始めた、あるいはご本人の意思かな?とも。そう思うと早い、たくさんの英知が集まる脳になる。

つまり、懐かしい記憶を思い起こせば、五木さんの秀作「哀しみの女」である、ウィーンを舞台にした、まだ売れない画家とその才能を見つけ育てた女の物語であった。はたと、そこに想いが行った。あぁあれか、である。マーラーやヨハン・シュトラウスなどの名曲の数々とともにある小説そのものの舞台、そこはウィーン、ウィーンと言えばウィーン分離派の仕事と、この椅子たちも納得の落としどころの自分なのであった。書くと一万字以上になるので、はしょる。(椅子の写真を撮りたかったが、二階そのものが撮影禁止だったのだ)

 

小さいけれど銀行の建物だったところを利用。
横浜にもいい建物がいっぱいあるけれど、、、、、、、、
ぜんぜん関係ないけど、いいね、当然大都会もなのだけれど、東日本震災や今回のコロナという背景をうけて大都会では予算はつきにくいのだろう、今でも大都会でもよくある、嵐の夜の停電や都会型の大地震の時の電源確保という意味がある、大事な基本インフラ政策なのではあるが。。。そして見てくれね。金沢はがんばってらっしゃる。

投稿日: 12月 29, 2022

内灘夫人

カテゴリー: Liberal Arts

三越前の地下一にある「タロー書房」のセレクトや提案はいつも秀逸である。わざわざ自分の琴線にかかるように訪れるのだ。必ず何冊かを買わされる、そんな本屋はなかなか無いな。本屋はここと決めている。

お題の「内灘夫人」とは関係ない。一番下の写真、東書やってくれるぜ、装丁も文字組もこだわった一冊だ。僕には金沢とは五木さんを感じるところ。

内灘夫人は金沢に縁がある五木さんの作品だ。内灘海岸である。この本はリアルな時代に読んでいる、ほぼ世の中から消え去っている、僕にとっての秀作、金沢イコール、五木さんの内灘夫人だ。

 

三越前の駅上がったら地下一のタロー書房へ
石岡さんの写真が素敵だ、40歳の当時キレッキレの頃の五木寛之 金沢時代かな。横濱にも長くすんでおられる。京都の時代もあった。直木賞受賞作『蒼ざめた馬を見よ』を収録、今年刊行された。
お薦めの一冊、あいかわらず、時代は同じようなことになっている何も変わってはいないとしか思えないな、という視点で視ると面白いと感じる。