投稿日: 11月 28, 2017

安井かずみがいた時代。

カテゴリー: Liberal Arts

とにかくセンスの良い方なのです。
「よろしく哀愁」という歌があります、作詞は安井さん、これが秀逸です。よろしく・哀愁ですからね、こんな言葉は安井さんにしか書けなかった。ひときわ異彩を放つ。よしだたくろうさんが歌っているのがいいです脱力していて。
そして私にとって安井作品の一番は加藤和彦さんのアルバム「うたかたのオペラ」の中の「ルムバ・アメリカン」ルムバ、ンじゃなくてムですからね、並々ならぬ思いが込められています。
「ストローで飲むcoca-cola」の立ち上げ「ショートカットのブロンド」「赤いゼルダのハイヒール」「踊るルムバはアメリカン」と来て「彼はゼルダのフィアンセ」と、とにかく一節一節が絞り出された言葉なのでした。メトロポリスのルムバ、ルムバ、地下のクラブでルムバ、ルムバ。
ベルリンで録音されたアルバム3部作の一つ。ファーストアルバムはベルリンで、ベルリン。
安井さんは横浜生まれ、横浜育ち、フェリスの方。京都生まれ京都育ちの加藤さんが、唯一京都にない感性を安井さんに見出したのでした。