栂尾(とがのお)高山寺になぜ惹かれたのか、2009年に買っていたこれが決定的だったように思う。そして明恵上人の話であり、正子さんが書かれた明恵上人につながる、そして鳥羽僧正・鳥獣戯画ということなのだろう。栂尾高山寺の名前を覚えているのはデューク・エイセスが歌った「女ひとり」を子どもながら、父がよく聴いていてそれがずっと頭に残っていた、なんかいい歌だなと、だから歌詩としてコトバを覚えているだけで、トガノオコウザンジという言葉がお寺をさしているなどとは、思ってもいない、ずっと後になってからだ、ただ歌の詩だけが残っていて、よく覚えているものなのだなぁ、これが。「結城に塩瀬の素描の帯が、大島つむぎにつづれの帯が、影を落とした石だたみ、京都栂尾高山寺、恋に疲れた女が一人」永六輔さんの詩なのですね。