平形めし茶碗展は開催中①

数ある平形めし茶碗の中でも一番のトップセラーの柄はというと、この「ドロップス」になります。

一年に一度の開催を続けて5年です。森先生と直接に何日もかけて長くインタビューをしたことのあるものとして、自分が店をやっているからには続けていたいと思っている展示会です。そこは思い入れが違います。学びを極めたい気持ちの表れでした。私にはとても大事な展示会です。今となってはもうその優しさに触れ合うことは作品でしかできないのですから。

多様性のデザインを認め、食器棚に何枚かのお茶碗があるのは楽しいことです。あればわかります。それほど「ご飯」というのは日本人にとって貴重で、「白い飯」は大事にされてきた、白いご飯にこだわる人種、日本人の心です。それをよそう茶碗を大事にした人、森正洋。作品の宇宙を展開しています。大きなストーリーを描くことの出来た、素養が豊だった、森さん、と、それを具現化できる、工房、工場として他に代わりのなかった「白山陶器」この出会いがなければ、このシリーズはなかっただろう。どちらが欠けても生まれてはいない。日本の陶磁器の分野で重要な位置付けにあります。