投稿日: 2月 10, 2022

春らしく

カテゴリー: アルチザンな人たち

すべて、今の白山にいる人たちが手で描いています。森さんの創造したデザインが今も。美しく日常に強い、波佐見を代表する「平型めし茶碗」、春らしいピンクをそろえています。さくらのピンク色ですよね、現物の色はもっとかわいらしくて、気持ちが高揚します。一つ一つを今でも手描きとはすごいなぁ。

凸凹してる感じがまたいいのです。
あらためて、森デザイン
これが春らしいかな。色がいいです。毎日のごはんの時間が楽しくなりますよ。それは間違いないです。テーブルが明るくなりますから、一人で食べていてもね。
これね、絵はグレーなのですよ、ピンクにグレーって相性がいい色合わせです、服でもよく使います。
表も裏も加飾する器って、それも手描きでね、あまりないですよ。それがまだこの価格で存在するって、白山さんの努力のたまものです。やはりなんだかんだ言っても、森さんの意思を継承されているのです。
このアーティスティックな茶碗、それもシリーズの大作の中の一つですから、俯瞰の目でみると、出来たその当時の思想の正しさがわかります。私はそれにとても影響を受けて、本まで出しました、まだこの尊さに誰も気づかれていなかった時代にです。手前みそではありますが。アートとは本来、こういう手が届くものがあってこそだと思うのです、陶器である前にアートである、毎日の食卓がね、もっともっとたくさんの人人に普通の、人人(ひとびと)に気づいていただきたいものです。私はその使命に駆られています。いろんな優れた作家さんをピンで追いかけるのはその人が持つ、本人すらも気づいてはいない、類まれな芸術性に長い経験、芸術を見てきた視点から私が気づいてしまっているものが、初見の頃からある人達です。創る人がいて、それをまた類稀なことばで表現できる人がいる、そしてその作品は初めて、陽の目を見ることになるのです。正しい認識のね。それにはたくさんを見てきて、自分が買ってきた、使っている事実がいるものです。だから誰にでも出来ることではないのです。 
年中扱うアイテムとしての「平型めし茶碗」特に僕が好きな色と柄の展開だけを厳選し選んでいます。「これ」だ!と、ピンクは春だからと言わず年中好きで、僕は毎日食べているのはピンクの茶碗です。ネイビーは言わずもがなのトラッドマインド、白はシンプルの極致、それも絵柄と色の相性を見ています。デザインという陶器、創作というどこにでもあるものじゃなくて、それをずっと絵を描いておられる方がいるという、やはり多摩美術大学からの伝統を受け継ぐ、デザインとしての完成された美術があります。そして使い易い。平凡なる非凡の代表、永遠の中庸です。

投稿日: 2月 07, 2022

ジョン・リーチ

カテゴリー: アルチザンな人たち

ポットはオンラインショップに一つ上げました。バーナード倣いの末裔のお弟子さんたちのマグも後ほどあげていきます。ジョン(孫)じゃなくて本人バーナードの意思を引き継いだ窯のことです。ジョンは薪にこだわったから、もっとプリミティヴにね。これはジョン。

写真の椅子はアーコールです。ロイズアンティークスが取り扱っていたものを4脚、このお店が始まる1年も前にアーコールのテーブルとセットで購入したもの、アーコールから始まった、とにかくイギリスが好きでね。それからですよ。

このテーブルはPFSのイギリスっぽいオークのテーブル、これはもっと前の15年ぐらい前かなぁ、いいテーブルはずっと使えますよ。

 

蓋はとても滑り落ちそうなので、店では紐をつけています。とても貴重なものだから、一つ一つが。
ロイズが保証する焼印が誇らしく、とてもしっかりとリビルドされた椅子になっています。毎日座っていますが、どうもありません。さすがロイズのアンティークスはすごい。みなとみらいにあった頃に購入しています。しょっちゅう行っていた頃がありました。その後銀三の新館のインテリアにもありましたけどね、今もあるのかなぁ。あっ、ありますね。一番行くのはキラー通りのロイズですけどね。前はアクタスだしね。一番好きな通り。
おとぎの郷のような表情を魅せる、ジョンのポッタリー、人柄が偲ばれます。高いクリエイティビティ。

投稿日: 2月 02, 2022

春がきた。

カテゴリー: お知らせ, アルチザンな人たち

京都府舞鶴のMUDDYマデイさんのお二人の作品が入荷しました。春らしい、「遥」かな表情にあふれていますね。やはり素敵です。ことしの秋は2年ぶりの展示会年にもあたります。春らしく一歩ずつ、確実に前に向かいましょう。店頭は明日から発売、時節柄オンラインショップも本日遅くからの予定で準備中で随時アップしてまいります。(時節柄・店頭とオンラインの併売になります、売り切れの折はご容赦くださいませ。また恐縮ですが電話での在庫などのお問い合わせもご容赦くださいませ、店頭での電話対応は出来かねております。どうかご了承くださいませ。)

また、店頭がオープンしている日の午前11時頃より午後20時頃までは、オンラインショップのMUDDY作品は一旦オフラインとさせていただきます。20時以降再開いたします。(両方で同時購入の未然防止のためです)何かとご不自由をおかけはいたしますが、ご了承をお願いいたします。

私たちMWLが京都ものを扱い始めたきっかけはマデイさんとの出会いからでした。私どもとして、とても思い入れのある窯元さんです。自家製レンガ窯、薪で焼成、それが作品に表れています。

投稿日: 2月 02, 2022

常滑焼伝統工芸士・清水北條さんの南蛮焼き

カテゴリー: アルチザンな人たち, 開物成務
清水北條の南蛮焼き:文・デザイン・写真 百々 徹(MWL STORE 店主)
北條 朱泥 南蛮急須 木箱入り 容量:170cc ¥66,000-(税込)時節柄、MWL オンラインショップでもご購入いただけます。
南蛮焼き特有の表情を魅せる急須、常滑ならではであり、稀有 伝統産業を脈々と繋ぐ作品であり常滑の矜持を示している。
黒い斑点は鉄分が焼成されたもの、お茶を美味しくさせる常滑の要素。北條 南蛮急須 木箱入り 容量:230cc ¥55,000 (税込)時節柄、MWL オンラインショップでもご購入いただけます。
逸品中の逸品なつらを魅せる、名工の作。
その口先はキレである。

MWL STORE

投稿日: 1月 28, 2022

美しい茶海

カテゴリー: アルチザンな人たち

美しい茶海
伊藤成二さん主宰の甚秋陶苑作品 伊藤成二さんと言えば極平の急須が名高いですが、伊藤さんは茶を呑むスタイル全般を構築されています。周辺の物にも創造の重きを置いてもおられて、それら全部があって伊藤成二の世界があります。どれも美しい「個」の完成です。点から面への煎茶の世界。美しい造形と表面、繊細な表情と作風で、常滑急須の特徴である滑(すべ)らかで滑(なめ)らかな表情が表れています。伝統工芸士でありながらも常にあたらしい作風へチャレンジされています。懐の奥の深さにおいては常滑と言えども随一のものがありますね。いたるところで、創るというよりも、美味しいお茶を呑むことに重きを置いた表現をされているように、私など感じてしまう。それがまた、創作される茶器のひとつひとつの魅力を高めています。この技術で、この表現感性でこの価格か、と思ってしまう。常滑になくてはならない人だと思います。常滑の総合芸術を完成されておられます。それもモダンという視点において。ただ昔からあるものを創っているということでもなくて。そして、その王道を外さないセンスも。それこそ指先が生む芸術ですね。日本のもつ繊細さの表現、煎茶を美味しく、美しくいただくという文化財的な世界です。一家に一個は伊藤成二、ニッポン。

作品の世界はここをクリック

投稿日: 1月 15, 2022

轆轤(ロクロ)による手造り急須技法

カテゴリー: アルチザンな人たち, リスペクト, 常滑急須展

常滑市のホームページにによりますと、無形文化財の指定者は10人、そのうちのお一人「清水北條」さん。北條陶房の当主です。常滑市による指定理由の紹介文によりますと「清水源二氏(北條)の「ロクロによる手造り急須技法」は、父・啓三より受け継がれた技術で、ロクロに大きな粘土塊を乗せて連続的に胴や口、手を造る中途挽きの技法である。清水は田土を水簸して良質な朱泥土の精製や各種陶土の混練、高度な焼成技法によって、土本来の豊かな表現を引き出すために独自の研究を重ねている。まさに常滑焼の伝統として将来に受け継がれていくべき技法である。」清水小北條さんのお父上です。

北條 朱泥 南蛮急須 木箱入り 容量:170cc ¥66,000-(税込)
北條 南蛮急須 木箱入り 容量:230cc ¥55,000 (税込)

レジェンドアイテム急須