
1月 29, 2022
美しい茶海
伊藤成二さん主宰の甚秋陶苑作品 伊藤成二さんと言えば極平の急須が名高いですが、伊藤さんは茶を呑むスタイル全般を構築されています。周辺の物にも創造の重きを置いてもおられて、それら全部があって伊藤成二の世界があります。どれも美しい「個」の完成です。点から面への煎茶の世界。美しい造形と表面、繊細な表情と作風で、常滑急須の特徴である滑(すべ)らかで滑(なめ)らかな表情が表れています。伝統工芸士でありながらも常にあたらしい作風へチャレンジされています。懐の奥の深さにおいては常滑と言えども随一のものがありますね。いたるところで、創るというよりも、美味しいお茶を呑むことに重きを置いた表現をされているように、私など感じてしまう。それがまた、創作される茶器のひとつひとつの魅力を高めています。この技術で、この表現感性でこの価格か、と思ってしまう。常滑になくてはならない人だと思います。常滑の総合芸術を完成されておられます。それもモダンという視点において。ただ昔からあるものを創っているということでもなくて。そして、その王道を外さないセンスも。それこそ指先が生む芸術ですね。日本のもつ繊細さの表現、煎茶を美味しく、美しくいただくという文化財的な世界です。一家に一個は伊藤成二、ニッポン。
常滑市のホームページにによりますと、無形文化財の指定者は10人、そのうちのお一人「清水北條」さん。北條陶房の当主です。常滑市による指定理由の紹介文によりますと「清水源二氏(北條)の「ロクロによる手造り急須技法」は、父・啓三より受け継がれた技術で、ロクロに大きな粘土塊を乗せて連続的に胴や口、手を造る中途挽きの技法である。清水は田土を水簸して良質な朱泥土の精製や各種陶土の混練、高度な焼成技法によって、土本来の豊かな表現を引き出すために独自の研究を重ねている。まさに常滑焼の伝統として将来に受け継がれていくべき技法である。」清水小北條さんのお父上です。
レジェンドアイテム急須
鉄分の多い朱泥土を使い、ロクロ挽きの味わいを残した作風が特徴の村越風月さん。常山さんに師事した直系の人。常滑本来の美しさ、「朱泥」の魅力を今に表現する。日本のしかも常滑の急須らしい急須の佇まいや素材感、詳細に宿る美しさがある。風月さんの朱泥は特に美しい。凛とした佇まい。常滑急須の模範であり、これは一個は手に入るタイミングで持っておきたいものです。今なら手に取ってみることができます。
レジェンドアイテム急須
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