投稿日: 9月 15, 2023

Depend on Sustainability

カテゴリー: Philosophy

「継続性に由来する」

8年前に石川町に店を出す時に、商品を考える前に第一に決めたことは、VITSOEの壁什器だった。デザインということもあるのだが、その壊れない、室内で使う限りに於いて、朽ちないものであること、そして鉄ということで、溶かせば再生できる、継続性がある。つまりサステナビリティが選んだ主題にあった。それは、それまでに沢山の内装の編集にも関わり、数年で作っては壊し、新しいものにするためにゴミとなる什器の存在が悲しかったからだ。そんなこともあって、過去には北の住まい設計社に数店の店舗の内装の什器の全てを作ってもらったこともあった、まだ旭川にスポットが当たっていなかった頃のこと、今とは環境が全然違う、けれど、北の住まいさんだけが旭川で僕の目には光輝いていた。そんな素敵な内装の店も定期改装の影響で今やもうない。あの素晴らしい家具を捨てたのかと思うと虚しく悲しかった、そういう意味で、より普遍にサスティナに存在続けれるVITSOEがいいなと思うに至る8年前の自分がいた。

そして壁にはベンジャミン・ムーアのペンキ、これにこだわった、環境にやさしいからだ。調べるとすぐ出ます、今や。湘南の戸建てのペンキとして人気が出ましたから。自分で塗るに意味があると、コストじゃなくて、自分で塗ることの意味。

そしてそこに展示する作家は、薪窯で、燃料は廃材を燃焼に利用する、新たな木を切らない、ゴミとして燃焼するのにまたCO2を出す、廃材を、陶磁器の生産の燃料として回して、そこを再生燃料として使う、いわゆるLCA(ライフサイクルアセスメント)ライフサイクル全体(資源採取―原料生産―製品生産―流通・消費―廃棄・リサイクル)に合致する、陶磁器、創(づく)り、ここでも作りじゃなくて創り。を既に行っていた、舞鶴の「真泥・マデイ」さんにお声がけして、棚に並べた、これで棚は全て、ペンキも含めてサスティビリティーの環境が整うと思ったからの内装計画にしたのだ。それがもう8年も前のことになる。

 
あなたの家の壁にVITSOEの導入をお考えください。安くはないけれど、サスティンだから。あなたの孫が使ってくれますよ。フロアマットも再生可能な素材を使用。
小さな店でも出来ることは沢山ある、思想と学びをどこに持つかだ。知らなきゃ知っている人にアドバイスをもらうこと、僕は誰にもアドバイスはもらわなかったけれど、全部自分で学んだ。学びが好きだからだ。
商品にこだわる前に、まず店の器としての内装にこだわることだろうと。その素材からデザインから成り立ちにと、思ったわけだ。かっこよさの前にね。当然商品はこだわるに決まっているからです。アウトプットの思想の整合性を取りに行くことでストーリーに体幹が生まれることのあることを知る。わからなきゃ教えてもらう。

投稿日: 9月 04, 2023

九谷焼にはまって。

カテゴリー: Philosophy, Think.

自分が思う「生地」作者の生地で、自分が思う「描き手」の絵が描かれた九谷を、食器というよりも、僅かな数だけが存在する「アート」をお創りいただいた。ありがとう存じます。

九谷焼は私を魅了し、はまらさせた。これからまた展開できるのか、ほんとうに、どう展開できるものなのかも未知であるが、これは紛れもなく、自分には23年秋の記念すべき第一歩である。真摯に向き合って行きたい所存。

何よりも私が欲しいものを創っていただいた。嬉しくて仕方ない。昨日、うちの常顧客様皆さまに、まずお知らせできたことが喜びだった。 
現存する最高の技術で。 
ここにあるのが夢のようだ、私の手元に。1年間毎日待ち続けたもの。そんもの久しくはない。それぐらいである。
 分離派のリチと共演だ。うちにあるものは、お茶、塩、招き猫に至るまで全て美術品である、その視点で全てをセレクトされている、八年前からうちの事業登録は美術品商である。「ハチ」。当初から目利きの目はその視点でお茶や服も見てお相手さまを選ばせていただいている。小さくて3階にある店だからこそ、そこが他のどのお店とも異なるところである。

最近では「奈良」の東大寺とその周辺の国宝と歴史的建造物、そして一年前から九谷焼の芸術と周辺技術、それにハマり続けている私なのである。学びはまだプロセスにある。

投稿日: 9月 02, 2023

THE MODERNIST は VITSOE

カテゴリー: Philosophy
 
 
 
 
 
 
 
 
 

うちの棚は全てMODERNISTのVITSOE であります。8年前から、まずこれを壁につけるという達成感から始まった。それぐらいVITSOEが好きだ。元町でMODERNISTを生きる。

他にはない、MODERNISTの急須はいっぱいあります。点でフォーカスしてセレクトしてますから。

YOKOHAMA MODERNIST MWL STORE MOTOMACHI

投稿日: 8月 26, 2023

ウィーン分離派(MWL BLOG 2020/4/10初稿)

カテゴリー: Philosophy, 開物成務

私はウィーン分離派を語れます。

ウィーン分離派とは19世紀末のウィーンで同時期に先にあったミュンヘン分離派(ユーゲント・シュティールの一つの集団、その後のベルリン分離派などにも影響)に影響を受けて結成された新進芸術家のグループのこと。総合芸術を志向していたところが特徴であります。あの著名な画家グスタフ・クリムトを中心にした世紀末芸術集団であります。新しい造形表現を追求しました。それぞれのドイツ、オーストリアの保守的な芸術家連盟から独立し分離するということでその名がある分離派。それが世紀末の代表的な造形運動につながっていく、驚くべきは現在も存在していることにある。つまり新世紀に向かった新しい造形運動の生まれということ。新しい生まれがそこにあった、新しくならざるをえないために新しいものが生まれる、生むということ。それは時代の必然、歴史的にもそれが繰り返している。

で、ウィーン分離派である、クリムトを中心ではあるが、私はヨーゼフ・ホフマンという建築家でありデザイナーに以前から興味を感じていました。40年ほど前からですかね。彼は家具デザインの秀作を残していて、現在も買うことができます。(昔の大塚家具にはあったのですが今はどうでしょう。)ヨーゼフは新世紀(20世紀)に入りウィーン工房を主宰しました。住宅、インテリア、家具をはじめ、宝飾品からドレス、日用品、本の装幀など、生活全般に関わる様々な分野でデザインを行いました。私が影響を受けたのはここであります。ドレスっていいでしょう、クリムトの絵なんてファッションよりもファッションしてますからね、まさに。単一ではなくて連鎖する総合的な造形デザイン(それは結果的に芸術ではなくてデザインそのものの定義を意味している)を指揮するというところです。それは日本で近い時期にあった吉田璋也さんや丸山太郎さんの考えに近いものがあり、イギリスにおけるデヴィッド・メラーさんもそうであります。単一のデザインではなく総合デザインを指揮するというところにあります。私、MWL STOREはその影響下にあります。

 ヨーゼフ・ホフマンの椅子、曲木工房のトーネットで製作されている。大きくなくて自然に空間に同居していて、本来優れたデザインというのはそういうもので、これは今も存在しています。
 世紀末芸術が今にもの残る、100年デザインとも思えないモダンさがある。マン・レイの写真などと同じレベルで、今の時代の先駆性などを遥、置き去りにする尖りがある、斜め読みでは到底理解などに届かない。遥だ。「遥」という一文字を愛する私。
私が東大寺の三月堂の仏像10体に狂喜乱舞する心に近い、造形なら世紀末のウィットマンの仕事、なんとも美しい造形なのだ。最も好きな家具工房WITT MANN社、名前からしてTとNを重ねているデザインとしての名称が極まっている。再度、なんともまぁ美しいデザインであるのだ、
 その歴史に影響を受けた、今の人たちの現在の作品。ウィット(ヴィット)・マン社 オーストリア・ウィーンの美しさよ。

写真は全てWITTMANN社のHPからの引用、今も日本でどこかから買えるはずです。内装には本当に良いものを使って欲しい。特にニューリッチの方々には。ウツワだけじゃ構成できないモノが大事なのです。

投稿日: 7月 06, 2023

デンマークは北欧の始まりの国、基本。

カテゴリー: Made With Love, Philosophy

フレーバーティーは数あれど、これほど品格のある風合いを出せているところはない。さすがに生活水準の高いデンマーク、しかも王室御用という出自。上品な味、香りとはこれのことだと思った。今まで出会った紅茶でいちばんそれを感じた。白茶がベース、類稀な合組と言っても過言ではない。それが一杯70円ほどで飲めるのだから、缶も揃えていきましょう。夏だからこそのお茶。おいしいなぁー。まずはお店で香りそのものを感じてみてください。

トウモロコシ、なんで?って思うのですよ、食べないのにね、でも200年という欧州でもねそれほど歴史のあるティーショップってそうはない、リプトンですらその60年後ですからね。創業のことね。それぐらい深く考えて、味を上品に仕上げているとしか思えない。この夏はエーシーパークスで行きましょう。歴史の積み上げって伊達じゃない、欧州ではね。この写真は脚色でもなくて、自分で撮った写真ですからね、すごいですよね、このお茶。素敵な缶入り、80ℊも入って、2,592円、2gで200mL抽出で70円ほどの勘定になる、いいね。
コペンのイルムス本店にもドカンとありましたね、そう言えば、北欧風じゃなくて北欧そのものの始まりのコペン。本物の北欧のレポートを後程しましょう。自転車が世界でもっとも身近な国、デンマークをね。日本人って北欧風が好きですからね。いや本物をどうぞ。

投稿日: 6月 28, 2023

春はあけぼの、夏は夜。とは清少納言の枕草子。

カテゴリー: Philosophy

夏は夜とは、よく言い放ったものである、納言も。ここは4年前の夏に訪れたパリで、MAISON PLISSONという当時はまだ始まってまだそんなに時間が経っていない、食品ストアに併設のレストランがあり、そこで食事した後、ワインの酔いに身を任せてホテルまで帰る途中で、オペラ座というバレエの聖地の宮殿前の公開されているスペースで、勝手に大人たち(必ず大人たち、子供はいない)が集まって演じ、踊っている、場所があって、普段着の中でもお洒落している、特に女性たち、ちゃんとお洒落している姿があって、大人たちが皆、楽しそうなんだ。多分今日の夜も全く同じ風景が繰り広げられているのだろう。そんな処なのだパリってのは。行かなきゃ、何もわからん。

フランスがあらゆる部分にお洒落なのは、こういう部分に基づいっていると思っている。文化性というのだろう。それをオペラ座宮の前でガルニエでやるのだから、お洒落して、楽しいよね。人がパッションして楽しい瞬間、人間の本能の瞬間だろうとね。

お洒落しましょう、本能に基づく。清少納言が言うのはそういうことなのだ。と思った瞬間でもある。

夏は夜、それも大人の。

このお二人とても良かった。ユーモアもあってね。ポーズを決めてくれた。

投稿日: 6月 25, 2023

ヒマラヤ山麓の「月の茶園」

カテゴリー: Philosophy

MWL が扱い続けるヒマラヤ山麓のジュンチヤバリ茶園、月の美しさから「月の茶園」という意味があります。オーガニックのお茶。茶づくりの農園にもアティチュード。そういうところから買い続けています。

 
本物だけが到達できる姿がある。
日々の暮らしは、美味しく正しいお茶だけを淹れて、呑んでいる。ワタシはティー・マーチャント 横濱の茶商。
てんとう虫が育つ、健康な背景の茶園。

厳選された美味しいお茶をヒマラヤの麓で育てているジュンチャバリ茶園、8千メートルの美しい山々の麓はすでにかなりの高地。自然を守って生まれくる、美味しいお茶。

投稿日: 6月 16, 2023

ミーターイー

カテゴリー: Philosophy, お洋服とバッグ

リネンのワンピース。トータルで思想のあるブランド「ミーターイー」、単品のモノづくりではありません。買い増し、買い足しにより、年々とご自分らしい夏のスタイルが完成してまいります。ほんとうにいいものを選ぶ習慣と目を育てていくこと、大人のスタイルにはとても重要です。自分の服はご自分自身そのものを表現しています。

投稿日: 5月 08, 2023

DEITER RAMS の VITSOE

カテゴリー: Philosophy

BAUHAUSの今を生きる、壁面収納 VITSOE  これが無いとうちは始まらない。MWL といえば VITSOE

SUSTAIN 何処に移転しても、何度も使い続ける、什器をゴミにしない。ディーター・ラムスのスピリッツはサステイン。壁に魂が入る。