投稿日: 6月 14, 2021

五周年記念

カテゴリー: Philosophy

六月で開業して五年でございます。去年と変わらずにだれにおいても大変な日常が継続しております。そんな中、五周年の節目を変わらずに迎えることができていますことをご報告申し上げます。いつもの言葉にはなりますが、ひとえに、お馴染みさま、お客さま、お取引先さま、ご近所さま、そしてスタッフのみなさん、のお陰でございます。ありがとうございます。いつもの京都徳力版画さまの絶大なるご協力によりお作りいただいていますメモの入った「十八番・おはこ」今度の木曜日から3千円以上お買い上げいただいたお客さまにお渡しさせていただきます。

「継続は力なり」の言葉のように、喜びではありますが、世を見渡せば、決して手放しでは喜べない現状が続く日々でございます。時節が許す折には何かできればと思います。リセンヌ通りで生まれ、育てていただいております。これまでの御礼、そしてこれからもますますどうぞよろしくお願い申し上げます。まずは何よりもこの店の継続にお力を、お添えていただいております皆様に、大なる、御礼と感謝を重ねて申し上げます。 MWL STORE 店主敬白

瓢箪(ひょうたん)と 無病息災のお話し

古来より日本には、伝統的な吉祥意匠(おめでたいモチーフのこと)が存在しています。鯛はめでたいを表す、そのようなことです。ここにあります「六つの瓢箪の絵柄」は「六瓢 むびょう=無病」に繋がり、健康長寿と家内円満をもたらす吉祥意匠とされています。

この話を、以前に徳力さんを訪問させていただいた折に、瓢箪柄があって、なぜ瓢箪ってよく出てくるのでしょうねって、お尋ねした折に、すぐそま、そのようにご返答いただきました。徳力さんに伺った折はいつも、雑談の中で膨大にある作品の謂れをよくお聞きかせいただいておりました。それが記憶の片鱗に残っておりました。

今年の絵柄を決める際にこのことを想いだし、今年の絵柄は必ず六っつの瓢箪で行こうとずっと思っておったのでございます。それをお届けしようと。心のどこか、何かの拠り所の一つにお加えいただければ、幸いでございます。

今年もこの季節が来ました。

徳力富吉郎 読み:トクリキトミキチロウ ’Tokuriki, Tomikichiro’

版画家で西本願寺絵所12代目の徳力富吉郎は7月1日午後7時50分、老衰のため京都市左京区の病院で死去した。享年98。1902(明治35)年3月22日、京都市の西本願寺絵所を代々務める徳力家に生まれる。父が森寛斎の門弟であった関係で、幼少時より父の兄弟子にあたる山元春挙に絵の手ほどきを受ける。1920(大正9)年より京都市立絵画専門学校に日本画を学び、入江波光の指導を受けた。在学中の22年、第4回帝展に「花鳥」が入選。翌年の卒業後は土田麦僊の山南塾に入る。その一方、鹿子木孟郎の下鴨画塾にも通いデッサンを学んでいる。1927(昭和2)年第6回国画創作協会展に洋画的写実を取り入れた「人形」「人形とレモン」が初入選し、後者で樗牛賞を受賞。第7回展には日本画的な装飾性を生かした「初冬」「茄子」が入選し、国画奨学金を受ける。28年に国画創作協会が解散すると新樹社の創立に参加。また平塚運一の版画講習会に参加したのをきっかけに京都の麻田辨自、浅野竹二、東京の棟方志功、下山木鉢郎らとグループ「版」を結成し、同人誌『版』を創刊する。新樹社でも日本画とともに版画を出品。29年の第10回帝展に版画「月の出」が入選し、30年から33年まで春陽会にも版画を出品する。31年には麻田辨自、浅野竹二らと版画の大衆化を目指す版画誌『大衆版画』を発刊、二号で終刊となるが、その姿勢は以後も貫かれることになる。戦後は46年に版画製作所を興し、徒弟を養成して産業的版画の量産を始める。51年、京都版画協会を結成。版画工房を主宰。72年に薬師寺吉祥天像の複製版画、また85年に西本願寺西山別院の襖絵を制作している。80年には京都市文化功労者、1992(平成4)年に京都府文化賞特別功労賞を、96年日本浮世絵協会より浮世絵奨励賞を受賞。91年には版画普及のため京都版画館を設立。主著・画集に『版画随筆』(三彩社 67年)、『日本の版画』(河原書店 68年)、『徳力富吉郎画集』(安部出版 84年)、『花竹庵の窓から』(京都新聞社 88年)、『もくはん 徳力富吉郎自選版画集』(求龍堂 93年)がある。

出 典:『日本美術年鑑』平成13年版(236頁)

リセンヌのMWL STORE

 

投稿日: 6月 12, 2021

「新茶・蒸気船」完売御礼

カテゴリー: Made With Love, Philosophy, THE 神奈川, アルチザンな人たち, 街物語, 開物成務

今年の「新茶・蒸気船」は早々に完売いたしました。ありがとうございます。名前パッケージとも同様の通年・通常期アイテムとしての「蒸気船」をただ今企画中です。しばらくお待ちくださいませ。お茶ととても深い関係の錚々たる歴史のある街、横浜。その横浜の美味しいお茶「蒸気船」を目指してまいります。

蒸気船の背景の橋のイラストはヨコハマ ベイ ブリッジで、海の見える丘公園から見たところです。

この美しい横浜ならではの橋。この橋梁デザインは大野美代子さんです。横浜にたくさんの作品を残されています。その中でも横浜の顔としての横浜ベイブリッジ 大野さんは多摩美デザイン科を出られて、まず入社したのが松屋のインテリアデザイン室です。あの銀座の松屋さんです。これで、あっ、なるほどなぁでした、そこかと、でしたらこの形になりますねということです。リスペクト松屋デザイン室です。

THE FUTURE IS FEMALE を実践した横浜にゆかりのある女性

海が見たいわって言い出したのは、君の方さ……..

投稿日: 6月 11, 2021

カスタマイズ・リンダ 2

カテゴリー: アルチザンな人たち
スエードでカスタイマイズを2にしました。ジブン。リンダは次回入荷はもう22SSの入荷用の9月末ぐらいになります。入荷が追いつきませんね。人気です。うちはそのままでも、またカスタマイズも推奨します、楽しいから。
ここ3年好きな色のムラサキ、しかもスエードだからタッチも見えもいいです。1からは根本の部分に補強をさらに巻き込んでいます。進化ですね。
ボン・マルシェというルイヴィトングループのデパートの食料品売り場のネットバッグ、これがクオリティ高い。
うちはこう使いますね、エコバッグやらなんやらの現実的なスーパー対策です、散々スーパー行きますがこのやり方が気持ちいいな。
ワンとツーです。一年前はワンも前の色の感じでした、一年たつと熟成していい色に若いから変化します。強さや柔らかさも変わらずにね。まぁとても丁寧には使っています。好きな対象はそうですね。だから店にモノは増やさない、大事に深めるんで。両方とも僕が使い分けてます、その日の気分。
リンダって作る人の個体差がかなり出ます。手作業ですから、熟練度とかクセとか色々あります。対象を認めることですね、どういう由来なのかを知って、そしたらますます、そのクセが好きになると、ジブンはねそう思うようにしています。手作りは色も、形も、大きさも違ってきますよ。それそのものと出会えたことが魅力です。

創り手たちに影響を受けて自分たちもカスタマイズの心と行動を大事にする。お花、金継ぎ、時期が開ければいずれ茶会も同じですよ。モノ売ってるだけでは、大きく欠けている部分があるし、もっと面白い、日常につながるサムシングが発見できないですよね。ま、個人の考えであって、押し付けや忖度はありません。人はそれぞれです。私はこうだ、ってことですね。

日常にアート。 MWL STORE

投稿日: 6月 11, 2021

ヤタロウ’ズ グラノーラ

カテゴリー: おいしい
ウエス・アンダーソン風なシンメトリーで、コンチネンタル・ブレックファーストヲ。
去年のリトルスカーレットを開けた。右はイングリッシュティーショップのベリーベリー 、ウチキパンのイングリッシュトースト。

投稿日: 6月 10, 2021

近江屋洋菓子店 神田店

カテゴリー: Liberal Arts

どうしてもここのこれが。。。東京お出かけの2か所目、喫茶部門は時節柄やっておられませんので。ソフトクリームというアイスですが、紙の部分をとるとコーンが出てきます。さっぱりとした素敵な口あたりでございます。(※クルマは停車させて食べています、ながらではありませんので念の為) 

投稿日: 6月 10, 2021

ヤタロウ’ズ

カテゴリー: Liberal Arts

久しぶりに東京に用事があり出かけました。ついでに銀座へ、コアビルでお昼食べに。

駐車券のハンコもらいに入り口の受付に行くと、銀座百点が、、、弥太郎さんのエッセイが確か載っていることを、百点見た瞬間に思い出し。いただきました。若松のくだりがいいですね。

投稿日: 6月 09, 2021

チップトリーのリトルスカーレットの時期です。

カテゴリー: ジャムおじさんのジャム日記

自家農園の特別な意味のある苺を使って、この時期だけ、数も限定で毎年出ます。ペクチンもオレンジ由来。LBJの苺があまりに美味しくてすぐなくなっちゃたので、この時期の風物詩、リトルスカーレット、これは今年ので今日買いましたが、実際食べるのは去年の同じ時期に買っていたもので、あまりにも大事にして置いていたら、一年も経っていたという、なんとなぁ〜、明日開封します。ストロベリージャム好きです。ムフフ

投稿日: 6月 05, 2021

急須の相棒

カテゴリー: アルチザンな人たち

岩手県の南部という地方の鉄器であります。SDG’sの観点でも昔からずっとこれらを推奨するうちの店です。再製鉄と量産化の工夫によって手頃な価格になっています。鉄分の吸収を直接、鉄瓶から行う、一個買うとほぼ一生モノ、その重要性を忘れるのですが、先人が使い続けたものには納得できる意味もあるのです。そしてデザインが良い、オイゲンという優れた工房です。お忘れなく、急須には、煎茶には、鉄瓶でございます。

水を沸かし、湯を冷まし、茶葉を開かせ、茶の優れた有効成分を採り入れる、体の隅々まで。手間でもなんでもない日常として、体に良いものを心がけて採りに行く。体にも心にも良いお茶を完成させる。日本の煎茶は意味がある飲み物です。夏に向かう?関係ないですね。夏だから鉄瓶、沸かしたお湯を冷まして呑む。お白湯です。おいしい水と鉄瓶の関係。鉄瓶、忘れないで。

いつもの余談:伏見(京都府)のいい酒を作っていたのは、身動きが取れなくなる季節に、冬仕込みを出稼ぎで手伝った、南部杜氏の方達の仕事だったのは有名、伏見の銘酒・月桂冠酒造の蔵の中庭には南部風鈴が今もある、帰れない杜氏が故郷を想ったのが南部風鈴の音色だった。南部は鉄の風鈴でも有名なのです。鉄分摂取とSDG’s 遠くはない日常だぜ。

余談の話の裏付け、月桂冠酒造HPより引用 良い酒は京・伏見 龍馬も呑んだぜよ
以前に月桂冠さんの酒蔵見学に行った時に見つけたもの、刹那かったです。立派な風鈴でした。歴史ある会社の素晴らしいのは、自らの出自の中にある、人の大切な部分をちゃんと記録と記憶に留めていらっしゃるところだと思う。こういう会社はもう多くはない。

リセンヌ通り、MWL TEA ARTS STORE