投稿日: 10月 13, 2021

落柿舎 (らくししゃ)/徳力富吉郎の木版画の舞台へ

カテゴリー: アルチザンな人たち

徳力富吉郎の描いた落柿舎(らくししゃ)の版画、1970年の作品 今の時期にうちの店に掲げる作品。

この作品の舞台を訪れた。秋の舞台、嵐山・嵯峨野である。
落柿舎とは京都市右京区嵯峨野にある草庵のことで、松尾芭蕉の弟子の向井去来が1600年代に別荘として使っていた庵のことで現存する。
名称は、庵の周囲の柿が一夜にしてすべて落ちたことによる由来、芭蕉も3度訪れて滞在している。

徳力富吉郎
明治35年-平成12年 京都府出身
京都生まれ、家は代々画家系にして、徳力善雪を父方に、巨勢小石は母方の祖父、本願寺絵所を預る旧家十二代に当る、京都市絵専(現、芸大)首席卒業(1924)土田麦僊塾に入り活躍、樗牛賞、国画賞を受賞した。麦僊亡き後、国内及びアメリカに於いて個展開催、高島屋に於いて「茶と美展」を催し好評となる。(1985/1992)版画は薬師寺国宝吉祥天像、複製(約300度摺り)(1972) フランス、ポンピドーセンター近代美術館の麦僊(舞妓)複製(約100度摺り) (1987) 京都仁和寺国宝(孔雀明王)復元、摺刷の監修(1300度摺/1990) その間、NHK京都及び大阪に於いて木版画放送、講習指導に当る(1973~2000)国内各地及び外国(英、米、イスラエル、ニュージーランド)等、徳力版画の指導を受けたものは多い。日本画は、伊勢神宮能楽堂鏡版の揮毫をはじめ、西本願寺西山別院襖絵(1985)、相国寺山内大光明寺上間の間の襖絵(1985)
枚方一乗寺大広間(1984)及び天井絵(1993)、仏光寺新仏殿襖絵(1993)の作成あり。

勲四等瑞宝章(1987) 京都市文化功労賞(1980)
本願寺名誉総裁賞(1985) 版画普及の為、京都版画館設立(1991)
京都府特別文化功労賞(1992) 日本浮世絵協会より浮世絵奨励賞を受ける(1996)

<主な著作>
「京都三十景」 「京洛十二題」 「富士三十六景」 「花づくし」 「花五十題」
「聖地史跡名勝」 「古摺仏集」(二巻)「東海道昔と今」(和・英文)「だるま」
「版画随筆」 「版画入門」(和・英文)「版画」(NHK婦人百科)
「版画京百景」(講談社)「茶杓物語」(文化出版局83年刊)
「徳力富吉郎木版画蔵書票集」(吾八書房)「版画制作鑑賞のす々め」(日貿出版社)
「徳力富吉郎画集」(阿部出版84年刊)「花背随想」(淡交社84年刊)
「花竹庵の窓から」(京都新聞社83年刊)「もくはん」(求竜堂93年刊)

柿がいい具合にあった。

知は力なり、私の愛する徳力版画。

投稿日: 10月 13, 2021

ikari

カテゴリー: アルチザンな人たち
京都にもあるイカリに嵯峨野の帰りに立ち寄り、優れたオリジナル製品ばかりを買う、どれも既に定評のある商品です。中食もイカリはすごいのですよ。オリジナルの出来が昔からすごいね。うね乃さんのお出汁だけはオリジナルではありませんね。
オリジナルの神戸牛乳と神戸牛乳ヨーグルト これが美味しいのです。パッケージデザインが良いのもさすがです。クーラーボックスも持ってきているのですが、さすがにこれは買えないなぁ。残念でござるよ。
烏丸御池から20分ぐらいの距離クルマでね。

投稿日: 10月 13, 2021

名刹の背景を訪ねて

カテゴリー: 開物成務
史跡と特別名勝のダブル認定、龍安寺方丈の庭園の前庭、あまりに有名な石庭。室町末期に作庭された、500年に近い歴史がある、なんということだ、しばらく想いを巡らせ座り込んだ。人は少ない。
早紅葉の枯葉がなんともまぁ
禅の格言の図案化、真ん中の口を持って、吾れ、唯(ただ)、足るを、知る。なんという図案、それが銭形というのが、今の時代に刺さりくる。。。
龍安寺で有名な侘助椿(わびすけつばき)わび、さび 三月の花 千利休が愛した花。茶道の花として必ず出てくる。