清水焼:陶泉窯の風神雷神と鳥獣人物戯画展

今週木曜日より、五条の清水焼・陶泉窯さんの風神雷神と鳥獣人物戯画の作品を集めた展示会を開催いたします。

前半1回目は3週間ほどで風神雷神にスポットを当てたものです。そして年末の12月にも後半として、お正月と春に絞ったものを集めた作品展も予定しております。MWLならではの陶泉窯さん企画になります。

この秋MWLでは時節柄、念願の大作・風神雷神をフィーチャーしました。ここでは作品の一部をご紹介、この他に多数。

金彩が効く気分ですね、もうね。

本物の金粉を溶かした絵の具で絵付け出来る人も限られます。

桐の箱の絵からも気分が高揚する、箱も一つ一つ手描きです。これがなかなかございません。
今回は八寸の約24cmの大皿も、見事です。
片口の酒器としての風神さま
雷神さまと右・左をお選びいただけます。
かわいいサイズの盃もご用意しました。
小さな飾り台も付いてございます。
毎朝に気持ちを込める、マグカップいかがでしょう。形もたっぷりな大きさで丸くてかわいい。
常設のシリーズに加えて、作品が並びます。鳥獣擬人画、やさしい清水・陶泉窯ならではの薄い黄色の地肌色が上品です。全てが手描き。
秋らしいこういうものも、食卓に品格が出ます。若い時からそういう感性に接していたいものです。日本には華道、茶道の「道」がある。
大きめの湯呑み
愛嬌たっぷりのかわいらしい徳利が2種、よく描かれて、綺麗な焼け上がりです。
他にもいろいろございます。

風神雷神のいわれ

風神雷神は風神を風や雨、雷神を稲光や雷鳴の自然現象を神格化したことが由来です。そこから江戸時代初期の画家である俵屋宗達著「風神雷神図」を書いたことが有名で、風袋から風をもたらす風神のお姿や太鼓をたたいて稲光と雷鳴をならす雷神の姿はとても迫力あるものです。

風神・雷神は、古代インドの自然現象を神格化した原初的な神々で、後に仏教に取り入れられて、仏法の守護や勧善懲悪を行い、風雨を調え、五穀豊穣をもたらす神と信じられるようになりました。

このイメージの原型となったのが、三十三間堂(京都市)の千体千手観音の守護神二十八部衆と共に安置されている風神・雷神像だといわれます。古来の自然信仰や伝説に基づいて造られた日本独自の像容で、鎌倉期、本堂の再建時に像造を統括した湛慶がその作成に深く拘わったとされます。この像の姿形が、江戸期になって、有名な俵屋宗達の風神雷神図(屏風絵)に採り入れられ、宗達の図を尾形光琳が写すなど、後世の風神・雷神の像容として定着したものといえましょう。三十三間堂さんのホームページ

 

宗達の図のもとになった三十三間堂の風神・雷神の像、写す元が、代々の後世にめんめんと伝わる、行けば見れるのが京都、宗達が見ていたものが見れるのが京都。400年がスッと。風神雷神は日本にとって貴重なもの。

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