たぬき庵 白玉いり栗善哉

これは温めて食べると書いてあるのですが。このまま冷たいままいつも食べてますわ、絶品ですな。結構な量で満足。この系統のものでこれほどの満足や美味しさの実感は、イカリオリジナルのたぬき庵のみです。オリジナルがとても強力なイカリ。昔からそうでした、今や有名ブランドに相手先ネームで創ってもらうってのが各、コンビニやスーパー、デパートの主流ですが、イカリは創業の始めの頃から、宝塚にパンの工場、そしてたぬき庵の工場をもって生産と開発にあたっていました。コストを安くするというよりも、いかに美味しくつくるかを考えると自分らでつくるしかない、という創業者の考えでした。デザインもそうです、そのあきないに挑む姿勢がそもそも違うわけです。こういう姿勢を示し続けることは、その周辺で常に接していた人たちに大きな影響を与えます。グランドフードホールというやはり食品スーパーが芦屋にあります。創業者は宝塚生まれの女性です。たぶん、ここからは想像ですが、イカリで育ち、イカリの影響は多分にあると思います。尼崎・伊丹・宝塚・西宮・芦屋・東灘区は、コープ神戸とイカリが食に豊かな背景を育てた特別な環境だと、長く離れてみて思います。全国各地を見ていてもそんな、灘五郷の豊な酒造家たちをもとの背景にした食がゆたかな背景は、京都の街以外ではみかけない、規模の小さいのはあるのでしょうが、この阪神間も京都も市場の規模が大きいですからね。大きさと食の創造性の継続の観点で見れば、この大きさが必要で、ここまでが限界なのかもしれない、東京では大きすぎて多様性がありすぎるのでしょう。個人の見解です。ま、すでにそれも良しとする世の中ですが….