日本には存在しえない、優雅、やっても真似でしかない。この凄まじい豪華絢爛な世界はオーストリアだけではなし得ない、ドイツやフランス、スペイン、イギリスなどの隣国、周辺国のお互いの影響から成し得ている。一国では成し得ない。
これらの凄すぎる影響からの解放が、分離派、ウィーン分離派が生まれた背景である。クリムトのゴールドがそれである。また、印象派の絵とて宗教画や特別な人物画一辺倒の画壇から、もっと自然に美をという背景があったのは言うまでもなく。それらは一国のことでなくて、ヨーロッパ全体でそうである。
でも特に、このウィーンの様式の豪華・華麗さは特別である、とにかくその筋の中でもセンスが良い。
造形やファッションを志す、若い人は必ず、実物を見て通ってきて欲しい。知ってると知らないではかなり違うと思う。そして分離派の仕事もである。同じ市内で見れる。
ウィーンが好きだ。