春らしく

すべて、今の白山にいる人たちが手で描いています。森さんの創造したデザインが今も。美しく日常に強い、波佐見を代表する「平型めし茶碗」、春らしいピンクをそろえています。さくらのピンク色ですよね、現物の色はもっとかわいらしくて、気持ちが高揚します。一つ一つを今でも手描きとはすごいなぁ。

凸凹してる感じがまたいいのです。
あらためて、森デザイン
これが春らしいかな。色がいいです。毎日のごはんの時間が楽しくなりますよ。それは間違いないです。テーブルが明るくなりますから、一人で食べていてもね。
これね、絵はグレーなのですよ、ピンクにグレーって相性がいい色合わせです、服でもよく使います。
表も裏も加飾する器って、それも手描きでね、あまりないですよ。それがまだこの価格で存在するって、白山さんの努力のたまものです。やはりなんだかんだ言っても、森さんの意思を継承されているのです。
このアーティスティックな茶碗、それもシリーズの大作の中の一つですから、俯瞰の目でみると、出来たその当時の思想の正しさがわかります。私はそれにとても影響を受けて、本まで出しました、まだこの尊さに誰も気づかれていなかった時代にです。手前みそではありますが。アートとは本来、こういう手が届くものがあってこそだと思うのです、陶器である前にアートである、毎日の食卓がね、もっともっとたくさんの人人に普通の、人人(ひとびと)に気づいていただきたいものです。私はその使命に駆られています。いろんな優れた作家さんをピンで追いかけるのはその人が持つ、本人すらも気づいてはいない、類まれな芸術性に長い経験、芸術を見てきた視点から私が気づいてしまっているものが、初見の頃からある人達です。創る人がいて、それをまた類稀なことばで表現できる人がいる、そしてその作品は初めて、陽の目を見ることになるのです。正しい認識のね。それにはたくさんを見てきて、自分が買ってきた、使っている事実がいるものです。だから誰にでも出来ることではないのです。 
年中扱うアイテムとしての「平型めし茶碗」特に僕が好きな色と柄の展開だけを厳選し選んでいます。「これ」だ!と、ピンクは春だからと言わず年中好きで、僕は毎日食べているのはピンクの茶碗です。ネイビーは言わずもがなのトラッドマインド、白はシンプルの極致、それも絵柄と色の相性を見ています。デザインという陶器、創作というどこにでもあるものじゃなくて、それをずっと絵を描いておられる方がいるという、やはり多摩美術大学からの伝統を受け継ぐ、デザインとしての完成された美術があります。そして使い易い。平凡なる非凡の代表、永遠の中庸です。