投稿日: 6月 07, 2022

アマモ

カテゴリー: Liberal Arts, Philosophy, Think., リスペクト

私の前に途はない、私の跡に途ができる。

谷川仁の創作を理解するには深く掘り下げる必要を感じたのである。たかが急須、されど急須である。私の心の中心に常にあるのは急須である、美味しいわずかな産地の”茶”とともに。

谷川仁の創作の中で最も重要な存在の藻掛け急須、それの元がアマモである。色んなことを調べていく過程で教えてもらっている、いろんな引用をいろんな側面から検証して、その中心にあるものを確たる信ずるものに組み上げていく。斜め読みで理解することは嫌いである。そこに学びはない、忘却するのみだ。必ず何かに残す。

これも近くの高校生の子の一言から出た、「学び」である、学びのきっかけは逃さない。人間であることの証明は学びと読書である。老いては子に教えられることがどんどん多くなる、謙虚に耳を傾ける必要がある。 

海遊館ブログより引用

アマモは、海にはえる海草(うみくさ)の仲間で、海藻ではない。アマモは、根・茎・葉の区別があり、花を咲かせて種を作る種子植物です。アマモが好むのは、波静かな入り江や内湾の浅場で、泥の多い砂地に地下茎と根をはってくらしている。

 アマモの群落はアマモ場と呼ばれる。アマモ場には動物プランクトンやゴカイ、ワレカラ、ヨコエビなどがすみつき、それを食べる動物が多く集まる。また、エサが豊富なだけでなく、稚魚などが大型の敵から身を守る隠れ家としても役立ち。時にはアオリイカなどが卵を産みつけにやってくる。アマモ場の働きはその他に、海水の汚れを取り除いたり、水中の酸素を増やしたり、海底の土壌を安定化させたりと様々である。

上記の様に、生き物にとっての環境を良くするアマモ場は、かつてたくさんあった。しかし、埋め立てや護岸工事によってアマモが育つ浅場は全国でもなくなりつつあって、近年では、各地での環境再生の取り組みで浅場が作られ、残っていたアマモ場からの種の広がりや移植などの効果で、アマモ場が少しづつ増えてきているようだ。

 アマモ場をよみがえらせる取り組みは全国に広がりを見せ、毎年1回「全国アマモサミット」という形で大会が開かれている。アマモやアマモ場に興味がある方、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。
詳しくはhttp://www.hannannoumi.com/まで。

海草(うみくさ)の仲間であって、海藻ではない、これがキホン。
美しいアマモ場 これを急須に巻き付けて焼いた人の存在が貴重だ。人の創意工夫に脱帽だ。自然環境が健全であることのバロメーターである。知多半島は自然とともにある。写真提供:岩井克己氏

ここからは、「里海~山・森・川・海~全てが調和して自然と生命を造る」より引用

アマモ(学名:Zostera marina)は、北半球の温帯~亜寒帯にかけて分布する海草の一種。海草は海藻とよく混同されるが、前者が維管束を持つ高等植物の種子植物なのに対し、後者は維管束を持たない原子的な植物である。
アマモは、水深およそ1~3mの沿岸の砂泥地に自生しており、日本でも全国各地で見られるが、近年は海洋汚染などの影響によって徐々にその数を減らしつつある。悲しい現実である、知多半島は尊いのだ。

地下茎をかじればわかる

こちらは、アマモの全体的な写真であるが、この写真で茶色の部分が「地下茎」と呼ばれる部分で、ここからランナーという脇芽をだして無性的にも増えていく。そして、この地下茎の部分が甘い味がすることから、「甘い藻」=「アマモ」になったとされている。すごいな
冒頭でも解説したが、アマモは「海草」。つまり、根があり、茎があり、葉があり、それぞれに維管束(水分や養分を運ぶ管)を持つ高等植物(種子植物)です。上の写真のようにしっかりと葉脈も持ち合わせている。

また、アマモは種子植物のなかでも単子葉植物(大きく分けるとイネなどと同じ仲間)で、花を咲かせ、種をつけて増えていき。なお、アマモは小さくて白い水中花を咲かせる。
広義でのアマモとは「アマモ科」の植物を指しますが、日本には3属10種ほどが自生している。

Heterozostera属

H.tasmanica
 

Phyllospadix属(スガモ属)

スガモ|P.iwatensis
エビアマモ|P.japonicus
P. scouleri 
P.torreyi
 

Zostera属(アマモ属)

アマモ|Z.marina
コアマモ|Z.japonica
オオアマモ|Z.asiatica
スゲアマモ|Z.caespitosa
タチアマモ|Z.caulescens
Z. muerell
アマモには2種類の増え方があり。1つはランナーから無性的に増える栄養繁殖で、これは言わばクローン繁殖。しかしながら、クローン繁殖の再生回数には限界があり、ランナーで増え続けることはできない。生殖株で花を咲かせ有性生殖を行って種子を作り、新しい遺伝子を持つ株を増やしていく必要がある。これが、もう1つの増え方である種子繁殖である。このように、アマモは2種類の繁殖を織り交ぜながら増えていく。(画像引用は三重大大学院生物資源学研究科論文より)

竜宮の乙姫の元結の切外し (リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ)

この「アマモ」には植物でもっとも長い「別名」がある。
その「別名」とは、・・・「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」。なんと21文字!漢字と平仮名になおすと「竜宮の乙姫の元結の切りはずし」
つまり、竜宮城の乙姫が束ねて結った髪を切りはずしたもの、という意味。昔の人は、海岸に漂着したこの植物の細長い葉を見て、竜宮城にすむ乙姫の切れた髪が深海から流れついたようすを連想し、そう名づけたのだろう。

さあ、藻掛けの急須を使う理由が確たるものになった。藻掛けを集めて行こう。

藻掛けなら「谷川仁」学び続けることで作家の発する意味を理解して、美味しい、限られた産地のお茶とともにMWL STORE でどうぞ。伊勢と出雲と奈良です。すべてに選んでいる意味とストーリーがある。

アマモはとても想いの深い植物であり、知多半島の人々に色々な影響を与えてきている。

谷川仁レジェンドのアマモを焼き締めた芸術品、なんと4,840円 金糸に見える芸術 藻掛けで常滑一の技術 谷川仁ならMWL STORE 深い知識でお知らせします。産地の方も意識していないような内容で、それはLOVE 知多半島だから、LOVEです。
アマモは焼くとこうなります。アマモの藻掛けはあまたにあるとはいえ、谷川さんだけが到達しているものがある。これはほんとうにお奨めします。見逃さないように、オンラインでも上げてます。
ツマミの先のてっぺんにピンがあたっている、奥行にして1ミリ以下の精度、やはりニコンの一眼はすごいな。Made in Japan NIKON

投稿日: 5月 18, 2022

GOOD WOOD FESTIVAL OF SPEED EV

カテゴリー: Think.

貴族のクルマ好きの集まりだったイベントがいつの間にかこんなにも巨大に、遥か未来へと。ここでもヒョンデのアイオニクとキアのEV6がトップ5の中にランクイン、日本車大丈夫?今年も6月に開催される。

と言えば金曜日に元町でいつものクラッシックカーのイベント、遥か、未来のEVも同時に展示されるのでしょうか?そうなるといいのですが、、、回顧だけでなく次世代を見た未来もね。

POLESTAR とはVOLVOのEV子会社 VOLVOは中国資本が出資し、会社として完全に再生した。とにかくデザインは素晴らしい。出資するが統治せずのいい手本、リターンのみをもらうということ。日本でもよく売れているVOLVO

投稿日: 5月 17, 2022

ID4 GTX

カテゴリー: Think.

Xとはドイツでは4輪駆動車を意味していて、SUVのはやり特有のクーペやファストバックなデザインであっても、腰高であるというデザインをスポイルした違和感のある表情はなく、ワゴンのような旧い形でもなくて、それらのいいところどりなデザインは必然としての到達点にある。ということは、走りは腰高による不安定感のイメージもなくて、スタイリッシュに見える。ラテン系の国のこってりなデザインや北欧でもなくて、ここはドイツデザイン、バウハウスをルーツとしている。もちろんデザイン性は個人の好みではあるが。0-100は6.2で、重いバッテリーを多く積むとはいえ299馬力にしては早くはない数字。最高速も180キロとある、出せるはずなのに出していない。留めているように感じるのだ。さらに上級なグレードへのプライスラインを残しているのだろう。例えばGTX-Rとして、350馬力4.8秒などシステムの書き換えですぐ出せるだろう。まだそんなグレードはないがいつでも出せる。

クルマの価格は自動運転や自動安全性、環境対応(デンキ)を盛り込むことによって、以前の倍ぐらいの価格になっていく。そして価格の高騰に対して、納期はどんどん遅くなり、自分好みの装備など盛り込むと1年待ちなどざらである。そんな時代で新車が売れ続けることがあるはずはないと思うのだが、携帯のようである。スペックてんこ盛り競争、昔は日本のメーカーが主役だったが今はない。唯一ソニーだがシェアが低い。アップル=テスラ、サムスン=ヒュンデという、自動車が電気への置き換えにより、市場主役の交代が進むようにも思える。テスラの持つ豊富な市場資金がやがて、M&Aを加速させすべてのグレードのラインナップを果たして総合電機自動車メーカーになるという図式と、勃興している中国製電気自動車はまず、バスとトラックの公共性の高い市場の占有率を高めていくことになりえる。その背景は技術的にも見えてきている段階にある。とにかく中国での必要な台数が国内消費だけで多いから、それらの価格が安くなり、技術性も今やデザインも優れている。そんな先のことでもなくて5年ぐらいで見えてくると思う。携帯がそうであったように。だから故にSONY+HONDAはそれがどうなるかはわからないが、唯一のすがりつきたい事案ではある。ソニーの存在が大事なのである。すでに中国市場におけるホンダの電気車の販売は新車を投入しても陰りがある。内憂外患が心配な日本。日本経済、まだ自動車がキホンにあるから。どうなるのでしょうね。

これは旧いレポートでただのID4グレードのマトリックスヘッドライト。高速走っているシーンでの標識へのライトの灯りのあたり方がすごい。60キロ以上という前提であるが、低いスピードでは不要だろう。街中で人にあたりすぎても眩しくて仕方ないだろう。レーンキープと同じく。というのが今時点の開発の解なのかな、が、これが長距離走るには目が、結果ドライブ終わって楽だ、疲れが軽減されて。とっさの判断にも効果的であるように感じる。安全性のベースとはこういうものだろう。自動回避というのも大事だが、夜はライトであるまず。旧い先代のゴルフにも搭載されていたようだが、モノの常、当然のごとく新しいのがさらに新しく安全に貢献する。搭載されている機能はほぼゴルフ8にも搭載されている。電気の動力かガソリンハイブリッドかの違いぐらい。ただし価格はゴルフをはるかに上回る。

投稿日: 4月 20, 2022

白雲窯 ④

カテゴリー: Think.

白雲窯の窯は薪窯(まきがま)独自の西洋式焼窯である。その燃料は旧くなった住宅などの解体により出てくる廃木材(昔の旧家からは良質な木を使っていることも多く、燃焼にはよいらしい)を主体として使っている。私はカーボン・オフセットの観点からもとても興味深いと、5年前に初めて訪問しお聞きした時から思っていました。

人間の行動にはどうしてもCO2が発生する、現代社会では人が生きているということがそうなのだから。電気、ガス、自家用車、物流、モノの生産、どの場面においても発生する、これは停めることはできない。出来ないのならば、プラスとマイナスで何十年かかけてゼロに近づける行為というのがカーボンニュートラル、そして近い言葉のカーボン・オフセットとは、人間が生きる上で削減しつづける技術を進化させてもどうしても出してしまうCO2をZEROに戻す埋め合わせする行為・行動を別の次元からも持ってくることを広い定義で言います。直近の理論ではLCA(Life Cycle Assessment)の思想と密接に関係、影響するものです。最終的にはすべての場面、過程におけるものの数値化と見える化によって全体最適を構築していくことです。

ここではカーボン・オフセットの思想に近い考えがあります、廃木材を利用した窯の焼成です。そこには森林を伐採した木(間伐材などはまた別の定義になるが)を使っていないのでオフセットの数字になると考えられて、本来なら森林を切った木を使うことになるからです。森林の木はそのままに植わっているとCO2を吸収する効果があります。

廃木材もそのままなら、廃棄され、焼却されていて、あるいは意識の高い自治体においては、粉砕され、新たに合板を創る材料になったり、あるいはガス発電所の燃料用のチップになったりもしています。が、そこでも再生するために、最終は発電所が電気を発生させるためにCO2が発生します。

薪窯でも燃焼するとCO2を発生させますが、燃焼させるのに、家として長年使われ役目の終わった廃木材を使うと、薪となる木を森林からあらたに伐採させてはいないので、そこではカーボン・オフセットつまり埋め合わせが行われていることになります。電気、ガス、重油などを窯の焼成には使っていないこともそれにあたり、実際はそれら全体の行為の各地点を数値化・見える化することによって、イメージでのグリーン化でない、全体のライフサイクルの循環、生産から廃棄までのプロセスの見える化・数値化、それがLCA(Life Cycle Assessment)の思想になります。コカ・コーラのペットボトルの論議から始まりました。環境には、ペットがいいのかガラス瓶のリターナブルがいいのか、ということで、その評価はイメージが先行し、ガラス瓶がいいように思えるが、実は各地点の数値化を見える化しなければ、結論とし到達はしないということがわかった。特に欧州の企業ではその導入が顕著です。今後の欧州の電気自動車EVの生産の指針はそれを重視しています。VW、メルセデス、BMW、プジョー、ルノーなど。

私はこれら一連の過程は、SDGsにおける目標の、13番目の「気候変動に具体的な対策」をという重点目標に位置づけられると考えています。あるいは12番目の「つくる責任つかう責任」を考えた場合において、そういう思想を是とする思想がこれからはモノが選ばれる「重点」になってくると思っています。ライフ・サイクルがどうなっているのかがとても大事だと言えます。陶磁器の生産の現場でも無縁ではない。アーティスティックなピースも例外ではない。

(書きかけの文章で今回はここまで、次回は薪窯の創造性について、続きます)

投稿日: 3月 19, 2022

傾向を注視している

カテゴリー: Think.

シーズンの終わりは大切である。冬のシーズンの終わりは次のシーズンの入口、流行とは途絶えるわけでなくて、繋がっている。だから前の同じシーズンの終わりの傾向は注視している。突然新しいものが生まれることなどほぼなくて、必ず前のシーズンからの流行の兆しがあって、それが立ち上がって行く。冬は冬の終わりから冬の入口に繋がっている。

世の中には年齢などに関係なくて、センスの良い人はいる、その人たちが流行の兆しを生み引っ張っていく。溢れる情報の中からどう見つけることができるかにある。センスはそのほとんどが先天性ではなくてたくさんを見ることによって備わる後天性のものであるというのが持論です。つまり「学び」なのである。