アマモ

私の前に途はない、私の跡に途ができる。

谷川仁の創作を理解するには深く掘り下げる必要を感じたのである。たかが急須、されど急須である。私の心の中心に常にあるのは急須である、美味しいわずかな産地の”茶”とともに。

谷川仁の創作の中で最も重要な存在の藻掛け急須、それの元がアマモである。色んなことを調べていく過程で教えてもらっている、いろんな引用をいろんな側面から検証して、その中心にあるものを確たる信ずるものに組み上げていく。斜め読みで理解することは嫌いである。そこに学びはない、忘却するのみだ。必ず何かに残す。

これも近くの高校生の子の一言から出た、「学び」である、学びのきっかけは逃さない。人間であることの証明は学びと読書である。老いては子に教えられることがどんどん多くなる、謙虚に耳を傾ける必要がある。 

海遊館ブログより引用

アマモは、海にはえる海草(うみくさ)の仲間で、海藻ではない。アマモは、根・茎・葉の区別があり、花を咲かせて種を作る種子植物です。アマモが好むのは、波静かな入り江や内湾の浅場で、泥の多い砂地に地下茎と根をはってくらしている。

 アマモの群落はアマモ場と呼ばれる。アマモ場には動物プランクトンやゴカイ、ワレカラ、ヨコエビなどがすみつき、それを食べる動物が多く集まる。また、エサが豊富なだけでなく、稚魚などが大型の敵から身を守る隠れ家としても役立ち。時にはアオリイカなどが卵を産みつけにやってくる。アマモ場の働きはその他に、海水の汚れを取り除いたり、水中の酸素を増やしたり、海底の土壌を安定化させたりと様々である。

上記の様に、生き物にとっての環境を良くするアマモ場は、かつてたくさんあった。しかし、埋め立てや護岸工事によってアマモが育つ浅場は全国でもなくなりつつあって、近年では、各地での環境再生の取り組みで浅場が作られ、残っていたアマモ場からの種の広がりや移植などの効果で、アマモ場が少しづつ増えてきているようだ。

 アマモ場をよみがえらせる取り組みは全国に広がりを見せ、毎年1回「全国アマモサミット」という形で大会が開かれている。アマモやアマモ場に興味がある方、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。
詳しくはhttp://www.hannannoumi.com/まで。

海草(うみくさ)の仲間であって、海藻ではない、これがキホン。
美しいアマモ場 これを急須に巻き付けて焼いた人の存在が貴重だ。人の創意工夫に脱帽だ。自然環境が健全であることのバロメーターである。知多半島は自然とともにある。写真提供:岩井克己氏

ここからは、「里海~山・森・川・海~全てが調和して自然と生命を造る」より引用

アマモ(学名:Zostera marina)は、北半球の温帯~亜寒帯にかけて分布する海草の一種。海草は海藻とよく混同されるが、前者が維管束を持つ高等植物の種子植物なのに対し、後者は維管束を持たない原子的な植物である。
アマモは、水深およそ1~3mの沿岸の砂泥地に自生しており、日本でも全国各地で見られるが、近年は海洋汚染などの影響によって徐々にその数を減らしつつある。悲しい現実である、知多半島は尊いのだ。

地下茎をかじればわかる

こちらは、アマモの全体的な写真であるが、この写真で茶色の部分が「地下茎」と呼ばれる部分で、ここからランナーという脇芽をだして無性的にも増えていく。そして、この地下茎の部分が甘い味がすることから、「甘い藻」=「アマモ」になったとされている。すごいな
冒頭でも解説したが、アマモは「海草」。つまり、根があり、茎があり、葉があり、それぞれに維管束(水分や養分を運ぶ管)を持つ高等植物(種子植物)です。上の写真のようにしっかりと葉脈も持ち合わせている。

また、アマモは種子植物のなかでも単子葉植物(大きく分けるとイネなどと同じ仲間)で、花を咲かせ、種をつけて増えていき。なお、アマモは小さくて白い水中花を咲かせる。
広義でのアマモとは「アマモ科」の植物を指しますが、日本には3属10種ほどが自生している。

Heterozostera属

H.tasmanica
 

Phyllospadix属(スガモ属)

スガモ|P.iwatensis
エビアマモ|P.japonicus
P. scouleri 
P.torreyi
 

Zostera属(アマモ属)

アマモ|Z.marina
コアマモ|Z.japonica
オオアマモ|Z.asiatica
スゲアマモ|Z.caespitosa
タチアマモ|Z.caulescens
Z. muerell
アマモには2種類の増え方があり。1つはランナーから無性的に増える栄養繁殖で、これは言わばクローン繁殖。しかしながら、クローン繁殖の再生回数には限界があり、ランナーで増え続けることはできない。生殖株で花を咲かせ有性生殖を行って種子を作り、新しい遺伝子を持つ株を増やしていく必要がある。これが、もう1つの増え方である種子繁殖である。このように、アマモは2種類の繁殖を織り交ぜながら増えていく。(画像引用は三重大大学院生物資源学研究科論文より)

竜宮の乙姫の元結の切外し (リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ)

この「アマモ」には植物でもっとも長い「別名」がある。
その「別名」とは、・・・「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ」。なんと21文字!漢字と平仮名になおすと「竜宮の乙姫の元結の切りはずし」
つまり、竜宮城の乙姫が束ねて結った髪を切りはずしたもの、という意味。昔の人は、海岸に漂着したこの植物の細長い葉を見て、竜宮城にすむ乙姫の切れた髪が深海から流れついたようすを連想し、そう名づけたのだろう。

さあ、藻掛けの急須を使う理由が確たるものになった。藻掛けを集めて行こう。

藻掛けなら「谷川仁」学び続けることで作家の発する意味を理解して、美味しい、限られた産地のお茶とともにMWL STORE でどうぞ。伊勢と出雲と奈良です。すべてに選んでいる意味とストーリーがある。

アマモはとても想いの深い植物であり、知多半島の人々に色々な影響を与えてきている。

谷川仁レジェンドのアマモを焼き締めた芸術品、なんと4,840円 金糸に見える芸術 藻掛けで常滑一の技術 谷川仁ならMWL STORE 深い知識でお知らせします。産地の方も意識していないような内容で、それはLOVE 知多半島だから、LOVEです。
アマモは焼くとこうなります。アマモの藻掛けはあまたにあるとはいえ、谷川さんだけが到達しているものがある。これはほんとうにお奨めします。見逃さないように、オンラインでも上げてます。
ツマミの先のてっぺんにピンがあたっている、奥行にして1ミリ以下の精度、やはりニコンの一眼はすごいな。Made in Japan NIKON