田中俊介さんが創る片手鍋、手製であります。鎚(つち)で叩き上げる。とても高いクリエイティビティのある「作品」です。世に銅鍋は数多(あまた)にあれど、私にとっては特別。詳細の美しさに宿っているものがあるなぁと「作品」を見ていてそう思う。料理が好きな自分には丁度いいし、料理が根っから好きな人におすすめしたい。ここでお伝えしたいのは、その創造性の高さだ、同じように人の手から生まれるものなのですが、個人の感性によって、仕上がってくるものは別物、これほどに。その感性の波長が合えば、受け取り手にとっては一生ものになってくれる、そんなものだ。日常に使う「作品」ってところでしょうか。なんでもですが、「美しいもの」にはそれを使うルールもある、これまた丁寧に育てて行く必要があります。だからといって、面倒なことでもありません、ちょっとしたやさしさの一手間を加えること、丁寧に扱うことを意識すれば、ずっと付き合っていけるし、また育ってくれるのです。ものの美しさともののあはれが共存する、そんなもの。北原白秋の東京景物詩献詞の中の一節「公園の薄暮」、田中俊介の創る銅鍋には「北原白秋」の詩を感じる。美しいものを取り扱う細部なのだ。銅もさることながら、持ち手の美しさよ。
<田中さんの、持ち手の木の部分に対する言葉>
価格:28600円税込
サイズ:全長約29㎝(持ち手含む)、直径約12.5㎝、高さ約7.5㎝ 写真のイメージよりも小さく感じます。
※手作り作品の為、サイズにはわずかですがそれぞれの鍋の個性がでています。
STAY SAFE SOCIAN DISTANCE 2021 MWL