投稿日: 10月 19, 2021

清水焼:陶泉窯の風神雷神と鳥獣人物戯画展

カテゴリー: お知らせ

今週木曜日より、五条の清水焼・陶泉窯さんの風神雷神と鳥獣人物戯画の作品を集めた展示会を開催いたします。

前半1回目は3週間ほどで風神雷神にスポットを当てたものです。そして年末の12月にも後半として、お正月と春に絞ったものを集めた作品展も予定しております。MWLならではの陶泉窯さん企画になります。

この秋MWLでは時節柄、念願の大作・風神雷神をフィーチャーしました。ここでは作品の一部をご紹介、この他に多数。

金彩が効く気分ですね、もうね。

本物の金粉を溶かした絵の具で絵付け出来る人も限られます。

桐の箱の絵からも気分が高揚する、箱も一つ一つ手描きです。これがなかなかございません。
今回は八寸の約24cmの大皿も、見事です。
片口の酒器としての風神さま
雷神さまと右・左をお選びいただけます。
かわいいサイズの盃もご用意しました。
小さな飾り台も付いてございます。
毎朝に気持ちを込める、マグカップいかがでしょう。形もたっぷりな大きさで丸くてかわいい。
常設のシリーズに加えて、作品が並びます。鳥獣擬人画、やさしい清水・陶泉窯ならではの薄い黄色の地肌色が上品です。全てが手描き。
秋らしいこういうものも、食卓に品格が出ます。若い時からそういう感性に接していたいものです。日本には華道、茶道の「道」がある。
大きめの湯呑み
愛嬌たっぷりのかわいらしい徳利が2種、よく描かれて、綺麗な焼け上がりです。
他にもいろいろございます。

風神雷神のいわれ

風神雷神は風神を風や雨、雷神を稲光や雷鳴の自然現象を神格化したことが由来です。そこから江戸時代初期の画家である俵屋宗達著「風神雷神図」を書いたことが有名で、風袋から風をもたらす風神のお姿や太鼓をたたいて稲光と雷鳴をならす雷神の姿はとても迫力あるものです。

風神・雷神は、古代インドの自然現象を神格化した原初的な神々で、後に仏教に取り入れられて、仏法の守護や勧善懲悪を行い、風雨を調え、五穀豊穣をもたらす神と信じられるようになりました。

このイメージの原型となったのが、三十三間堂(京都市)の千体千手観音の守護神二十八部衆と共に安置されている風神・雷神像だといわれます。古来の自然信仰や伝説に基づいて造られた日本独自の像容で、鎌倉期、本堂の再建時に像造を統括した湛慶がその作成に深く拘わったとされます。この像の姿形が、江戸期になって、有名な俵屋宗達の風神雷神図(屏風絵)に採り入れられ、宗達の図を尾形光琳が写すなど、後世の風神・雷神の像容として定着したものといえましょう。三十三間堂さんのホームページ

 

宗達の図のもとになった三十三間堂の風神・雷神の像、写す元が、代々の後世にめんめんと伝わる、行けば見れるのが京都、宗達が見ていたものが見れるのが京都。400年がスッと。風神雷神は日本にとって貴重なもの。

MWL STORE 秋の京都企画

投稿日: 10月 19, 2021

美味しいお茶「蒸気船」

カテゴリー: THE 神奈川, 和魂洋才, 街物語

横濱土産に美味しいお茶「蒸気船」をどうぞ、先さまにおよろこびいただけます。

文明開化の礎になった街、横濱には街物語があります。開国してすぐに横濱からの日本の重要な輸出品目、それは煎茶でした。横濱の開港記念館にはそのあたりの記述が正しくあります。単に産地からのスルーでなくて、高い技術の茶の加工場が大きな規模で旧居留地地区には存在しました。その加工場なくして美味しいお茶は出来ませんでした。また横濱の輸出港としての発展も。それが跡形もなく今やありませんが、その当時に想いを馳せ、私たちはあったであろう、山手の丘からみる景色のような、「颯爽」とした碧・みどり色のお茶の味を想像し創造しました。

中庸のプレミアムなお茶がここに出来上がりました。価格以上の価値がお呑みいただければわかります。産地にこだわり、美味しさにこだわり。45g で972円 お二人分4グラムを10回、3煎目まで美味しくいただけます。千円で、先さまには美味しくて、真に喜んでいただけます。横濱土産にお一つ添えて、どうぞよろしくお願いいたします。

海、颯爽、山手の丘から見る美しい海岸線の景色、MWL STORE ORIGINAL’S 伊勢煎茶・蒸気船

 

投稿日: 10月 16, 2021

泰平の眠りを覚ます上喜撰たった四杯で夜も寝られず。MWL ORIGINALS 煎茶・蒸気船の入荷

カテゴリー: THE 神奈川, アルチザンな人たち

山下町から日本大通りにかけての東半分と山手町(今の海の見える丘公園を始まりとしたあたり)などの海沿いには旧居留地がありました。日本の文明開花、ハイカラ文化はここを始まりとします。日本が諸外国に正式に開国・開港の申し渡しをした地は、1854年和親開港の下田、同1855年の函館、そして正式な開港として1859年の下田から横浜への移管としての横浜、長崎。その約10年後の神戸、そのさらに1年後の新潟が、文明開花、開国の礎となる開港五港と呼ばれています。浦賀に現れた黒船は当時北太平洋で活躍していた米国捕鯨船の安航(安全な航海)のための、燃料の補給や食料物資調達、乗組員の休暇などのための通商を考えていたようです。国を攻めにきたわけでも植民地にしようとしたわけでもなかったわけです。この当時以降、横浜はお茶を輸出する重要な拠点港になりました。日本のお茶は横浜から海外へ。実は横浜港とお茶は深い関係があったわけです。「蒸気船と上喜撰」です。

横浜が開港してすぐに、横浜港からの重要な海外輸出製品は「お茶」になりました。横浜港周辺には伊勢地方を含めて全国などからも「荒茶」が集まり、横浜港周辺にたくさんできた製茶工場で仕上げて高級煎茶として輸出されていきました。そのくだりは横浜開港記念館に資料として存在しています。静岡の清水港が産地直結の港として明治後期に機能するまでの40年ほど、横浜港は重要な役割を持ったお茶の海外への輸出港だったわけです。横浜とお茶は深いかかわりがあったのです。伊勢山皇太神宮や伊勢茶の輸出拠点、横浜と伊勢は浅からぬご縁を感じています。

MWL STORE ORIGINAL’S  お茶の名前を「蒸気船」としました。ペリー来航の「蒸気船」と、江戸時代当時、人気のお茶の商品名としての「上喜撰」を彷彿とさせています。横浜らしい名前になりました。横浜ならではの「お茶物語」。MWLのオリジナルのお茶「蒸気船」の中身は真に美味しいお茶、横浜らしい颯爽とした風の吹くお茶を ! と厳選され、伊勢の清流・宮川流域の大台町で栽培されるお茶をお願いしました。清流宮川と大台山渓の山々に囲まれた自然豊かな環境、日本有数の雨量、しばしば立ち込める深い霧、激しい寒暖の差。大台町はお茶の栽培に絶好の環境で、三重県内でも有数のお茶どころです。宮川はその源流を大台ヶ原までさかのぼります。源流の一滴は大台ヶ原から伊勢市内まで流れて行く豊富で伊勢ならではの清涼なる水源です。

遠く、この港や大海を超えて世界へ飛び立った伊勢茶へ思いを馳せて。

物語が存在するお茶「蒸気船」横浜土産にいかがでしょうか。

オリジナル煎茶:蒸気船 (じょうきせん)   45g 入り 972円税込 

投稿日: 10月 13, 2021

落柿舎 (らくししゃ)/徳力富吉郎の木版画の舞台へ

カテゴリー: アルチザンな人たち

徳力富吉郎の描いた落柿舎(らくししゃ)の版画、1970年の作品 今の時期にうちの店に掲げる作品。

この作品の舞台を訪れた。秋の舞台、嵐山・嵯峨野である。
落柿舎とは京都市右京区嵯峨野にある草庵のことで、松尾芭蕉の弟子の向井去来が1600年代に別荘として使っていた庵のことで現存する。
名称は、庵の周囲の柿が一夜にしてすべて落ちたことによる由来、芭蕉も3度訪れて滞在している。

徳力富吉郎
明治35年-平成12年 京都府出身
京都生まれ、家は代々画家系にして、徳力善雪を父方に、巨勢小石は母方の祖父、本願寺絵所を預る旧家十二代に当る、京都市絵専(現、芸大)首席卒業(1924)土田麦僊塾に入り活躍、樗牛賞、国画賞を受賞した。麦僊亡き後、国内及びアメリカに於いて個展開催、高島屋に於いて「茶と美展」を催し好評となる。(1985/1992)版画は薬師寺国宝吉祥天像、複製(約300度摺り)(1972) フランス、ポンピドーセンター近代美術館の麦僊(舞妓)複製(約100度摺り) (1987) 京都仁和寺国宝(孔雀明王)復元、摺刷の監修(1300度摺/1990) その間、NHK京都及び大阪に於いて木版画放送、講習指導に当る(1973~2000)国内各地及び外国(英、米、イスラエル、ニュージーランド)等、徳力版画の指導を受けたものは多い。日本画は、伊勢神宮能楽堂鏡版の揮毫をはじめ、西本願寺西山別院襖絵(1985)、相国寺山内大光明寺上間の間の襖絵(1985)
枚方一乗寺大広間(1984)及び天井絵(1993)、仏光寺新仏殿襖絵(1993)の作成あり。

勲四等瑞宝章(1987) 京都市文化功労賞(1980)
本願寺名誉総裁賞(1985) 版画普及の為、京都版画館設立(1991)
京都府特別文化功労賞(1992) 日本浮世絵協会より浮世絵奨励賞を受ける(1996)

<主な著作>
「京都三十景」 「京洛十二題」 「富士三十六景」 「花づくし」 「花五十題」
「聖地史跡名勝」 「古摺仏集」(二巻)「東海道昔と今」(和・英文)「だるま」
「版画随筆」 「版画入門」(和・英文)「版画」(NHK婦人百科)
「版画京百景」(講談社)「茶杓物語」(文化出版局83年刊)
「徳力富吉郎木版画蔵書票集」(吾八書房)「版画制作鑑賞のす々め」(日貿出版社)
「徳力富吉郎画集」(阿部出版84年刊)「花背随想」(淡交社84年刊)
「花竹庵の窓から」(京都新聞社83年刊)「もくはん」(求竜堂93年刊)

柿がいい具合にあった。

知は力なり、私の愛する徳力版画。

投稿日: 10月 13, 2021

ikari

カテゴリー: アルチザンな人たち
京都にもあるイカリに嵯峨野の帰りに立ち寄り、優れたオリジナル製品ばかりを買う、どれも既に定評のある商品です。中食もイカリはすごいのですよ。オリジナルの出来が昔からすごいね。うね乃さんのお出汁だけはオリジナルではありませんね。
オリジナルの神戸牛乳と神戸牛乳ヨーグルト これが美味しいのです。パッケージデザインが良いのもさすがです。クーラーボックスも持ってきているのですが、さすがにこれは買えないなぁ。残念でござるよ。
烏丸御池から20分ぐらいの距離クルマでね。

投稿日: 10月 13, 2021

名刹の背景を訪ねて

カテゴリー: 開物成務
史跡と特別名勝のダブル認定、龍安寺方丈の庭園の前庭、あまりに有名な石庭。室町末期に作庭された、500年に近い歴史がある、なんということだ、しばらく想いを巡らせ座り込んだ。人は少ない。
早紅葉の枯葉がなんともまぁ
禅の格言の図案化、真ん中の口を持って、吾れ、唯(ただ)、足るを、知る。なんという図案、それが銭形というのが、今の時代に刺さりくる。。。
龍安寺で有名な侘助椿(わびすけつばき)わび、さび 三月の花 千利休が愛した花。茶道の花として必ず出てくる。

投稿日: 10月 12, 2021

Tea Merchant

カテゴリー: アルチザンな人たち
スタンダードなネイビーチノに501を切り取って、膝の上下に貼り付けた、これがいいのである。今日はデニムだ。
私が尊敬するパタのワークウェア、パタのポートランドという西海岸の北の街のストアーで買う、いい街なのですよ。
私はお茶・紅茶を売る、ティーマーチャント、今日もキョウトを歩く。