投稿日: 3月 10, 2023

クリエイティヴと思想

カテゴリー: DESIGN RESEARCH UNIT / MWL YOKOHAMA, Philosophy

ASI Reisenは中欧の国オーストリア、チロル地方の旅行会社である。決して、ありがちな今時なITやDXの長者の会社ではない。

そうなのだ、「ウィーン分離派」の末裔の国なのだ。だからデザインの時代対応のセンスが傑出していて理解が高い。

本社の新社屋建設にあたり、ノルウェーの設計事務所「スノヘッタ」にデザインを依頼した。 スノヘッタとASI Reisenのスタッフは自然と人間の共生を主なインスピレーションの源と、デザインコンセプトを共同で開発した。

木造のこのオフィスビルは、環境フットプリントを最小限に抑えるように設計されている。オフィス空間は開放的で、特注のWorks 昇降式デスクが導入されている。設計事務所「スノヘッタ」はデスクの色にこだわり、マッシュルームと呼ばれるアースカラーを採用した。またオープンスペースのオフィスにダイナミックな動きをもたらすため、デスクのサイズは160 x 78 cmと特注サイズの180 x 78 cmを組み合わ導入している。

各々のデスクには、特注色ブラックのワイヤースクリーンの他、吸音効果がありプライバシーを保護するフェルトカバー、ペンや小物に最適な引き出しがアクセサリーとして取り付けられている。

仕事をする空間、日本は決定的に遅れている。これは何もお金をかけている事例ではない。詳細を見ていても極端に高いものを使っているわけでもない。センスとデザインとその思想の産物と言える、それが日本にはない。

いい仕事をしよう。人生は仕事で出来ているから。だからその空間は大事なのだ。

日本の新しい時代に向かって、「新しい都市と仕事の空間」を創ろうではないか、諸君!

コア・バリューとストーリーを生かした経営を、小さな時から行うのだ。