内灘夫人

三越前の地下一にある「タロー書房」のセレクトや提案はいつも秀逸である。わざわざ自分の琴線にかかるように訪れるのだ。必ず何冊かを買わされる、そんな本屋はなかなか無いな。本屋はここと決めている。

お題の「内灘夫人」とは関係ない。一番下の写真、東書やってくれるぜ、装丁も文字組もこだわった一冊だ。僕には金沢とは五木さんを感じるところ。

内灘夫人は金沢に縁がある五木さんの作品だ。内灘海岸である。この本はリアルな時代に読んでいる、ほぼ世の中から消え去っている、僕にとっての秀作、金沢イコール、五木さんの内灘夫人だ。

 

三越前の駅上がったら地下一のタロー書房へ
石岡さんの写真が素敵だ、40歳の当時キレッキレの頃の五木寛之 金沢時代かな。横濱にも長くすんでおられる。京都の時代もあった。直木賞受賞作『蒼ざめた馬を見よ』を収録、今年刊行された。
お薦めの一冊、あいかわらず、時代は同じようなことになっている何も変わってはいないとしか思えないな、という視点で視ると面白いと感じる。