1月 21, 2024
1月 21, 2024
青磁の丁寧な急須
青磁の急須として、美しいものが存在するのだということを知った、逸品である。三代・山田陶山さんの仕事は貴重である。どこから見ても釉薬のかかりが美しく、ろくろに至っては、私などが言うにはおこがましく、失礼であるぐらいに美しい、なんとも美しい形状であります、全ての作品がであります。
急須はそこを知り始めるとたくさん持ち始める、持ちたい道具である。だから多様性を求め出す。誰もが、ハマるとその沼に。
この作品は見逃してはならない、一つであります。とにかく青磁が美しい、そして注がれる口と、キレがもうすごい、指先の芸術である。常滑だけが到達している。特に茶器の詳細に対しては。眺めていて泣けてくる。
陶芸の中でも急須をつくる職人さんや作家さんのことですが、じつは焼き物の中でも急須が一番難しいと言われている。4つのパーツをつなぎ合わせるとき、注ぎやすさ、バランス、伝い漏れがないこと、蓋がしっかりと合わさることなどに気をつけてつくらなければならず、とても高い技術が必要とされる。
そして、急須といえば常滑焼ですが、その理由の一つに土がある。常滑の土はその地政学的背景により酸化鉄を多く含んでいるため、淹れるお茶の苦みがとれ、まろやかな味わいになるとも言われ、お茶の風味を崩さず、味わいを引き出すという定評があります。