2020年10月6日 Liberal Arts 九つ井(ここのついど) 九つ井(ここのついど、井でいどと読ませる)さん。 大体、T-SITEに行くのとセットだったからもう何年も来てなかった。また進化してる、進化する老舗、進化したら老舗。この設(しつらえ)の「客人をもてなす」を、理解するのに何年もかかる。料亭じゃないんだから、一杯の蕎麦で、である。このあたり豊富な水が出るらしい、そこからだ。 無作為のバランスがあるなぁ。 これ凄くないですか、ウツクシイ、踏むのを躊躇するなぁ。。。 陶房を持っておられて、教室(WS)などされている、つまりアート系、硝子もやっておられるというところがすごいな、必須ですからね、陶器だけじゃテーブルアートは成り立たない事実があるからな。硝子はとても重要なのだ。通路に敷き詰められたタイルというか焼き物は明らかに思想があって創られているし、そのための窯を創られたのだと思うのです。 無くても良いようなネタなのだけれど、強烈に効いているなぁ。 いつもここでいただくのは鴨ネギ、鴨の火の通りが絶妙ですねいつも、硬すぎない、大体火が入りすぎて硬くなってしまっているところが多いので。全ての盛り付けのデザインが美しい、香物の切ったサイズとか盛る方向の置き方、入れる器とのサイズ感とか、そして蕎麦の盛り付けも、美味しそうにしか見えないから。もちろんネギの火の通り、関東にしたら少し臼(うす)い出汁とかも、やはり美学がある、大人の世界だな。 こう見えてもタラバの天ぷら、塩が美味しいですね、抹茶塩。全ての食材に鮮度を感じる、調理した後もだ。総合的に決して高くない、そこなんだな、価格を大きく上回る価値がある、接客から始まる全てに、ただ一杯のそばに入っただけでもである。プロの仕事だな。LIKE NO OTHER 横浜の誇り。